さちこの部屋(204)
chit chat(65)〜ドラマで涙活〜
先月、平日午後に「Dr.コトー診療所」というドラマが再放送されていた。
何度も再放送されているし、映画化もされているくらい人気の高いドラマだったから、観たことのある方も多いだろう。
私はドラマは第一シリーズから全て観たし、どハマリして原作の漫画も全巻読破した。
なのでストーリーは全部把握しているのだが、今回の再放送を録画して晩酌しながら観ていると、とにかく泣けて泣けてしょうがない。
毎回、大号泣だ。
他にも、春からのクールで放送されていた「あなたを奪ったその日から」という北川景子さん主演のドラマ。
こちらも、もうどうにも涙が止まらない。
「年」なんでしょうねぇ。
昔、Dr.コトー診療所を観た時も泣きはしたが、ここまで号泣していなかったと思う。
他にも、ドキュメンタリーとか観てもちょいちょい涙腺崩壊。
ずいぶん前のことだが、前夫がある時期からやたら涙脆くなり、AKBの総選挙の裏側に密着したドキュメンタリーを観てめっちゃ泣いていたことがある。
その時は「バッカじゃないのー笑笑」と笑い飛ばしたのだが、前夫は私より5歳上、私より早く涙脆くなっていたのだろう。
バカにしてごめんよー。
何故、年を取ると涙脆くなるのか?
NHKのチコちゃんの回答を見てみよう。
「人は年を取るにつれてたくさんの経験を積むので、共感力が上がり、感情が刺激されて涙が出やすくなります。また、脳の前頭葉には感情などを抑える働きがありますが、20代前半を過ぎると年齢と共にこの働きが衰えていきます。年を取ると多くのことに共感できるのに、脳のブレーキが緩んでくるので、涙もろくなるのです。 Copyright (c) 2019 nep All rights reserved」
だそうだ。
たくさんの経験値を積んだからこその共感力ね。
わかるわー。
だって某有名な「おつかい」の番組、独身の頃は全くもって何がおもしろいのか理解できなかった。
ところが自分が母親になった途端に、毎回めちゃめちゃ感情移入して泣いたり笑ったり…なんて良い番組なんだ!!とすっかり方針転換。
これぞ出産、子育てという経験値を積んだからこその共感だ。
その後も親が老いてゆく姿を目のあたりにしたりと人生経験を積み重ねた上での号泣…。
ならいっか。
何も心に響かない暮らしより。
「心が動く」って素敵なことよね。
でも単に共感力だけでなく、老化による脳の機能低下からも来てたのかー。
こっちは何かやだな。
自分で自分のコントロールが出来てないってことだものね。
なんて恐ろしい。
まあ、老化をやみくもに恐れてても仕方ない。
誰しも老化は避けられないのだから。
なら気持ちの持ちよう。
私は酸いも甘いも噛み分けた、人生経験豊富なオトナの女。
共感力も情緒も豊かだからこその涙なのだ。
それに号泣した後は気分スッキリ!
感情が動いて涙が流れると、脳から分泌されるホルモンの「プロラクチン」や、副腎皮質刺激ホルモンの「ACTH」、副腎皮質ホルモンの「コルチゾール」といったストレス物質も涙と一緒に体外に流れ出るそうだ。
つまり、ストレスの原因になる物質を涙と一緒に排出するからスッキリするわけだ。
何年か前に流行った「涙活」やね。
7月からのドラマも涙活できる良い作品がたくさんあるといいなー。
「涙」繋がりでいくと、年を取ると涙脆くはなるが、それは決して涙の量が増えたというわけではないらしい。
増えるどころか加齢とともに涙の分泌量は減少していくそうだ。
もー。
ただでさえ、軟骨成分やら関節液やら、唾液、お肌の水分量に至るまで、ありとあらゆるものがカッスカスになってきているというのに笑
涙よ、おまえもか!ってか。
こうやって、何もかもがカスカスになって干涸らびていくんだったら、せめて日々ドキドキしたりワクワクしたり、泣いたり笑ったりと、しなやかで潤いある「心」をキープしたいものだ。
「体」は老化を避けられなくても、「心」の若さは自分で決められる気がするから。
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