さちこの部屋(148)
chit chat(41)昭和へタイムスリップ? 〜その1〜
前回のブログでちょっと触れたお2階さん、Kさんの話し。
Kさんは今年の2月にうちの2階に越してきた。
昔は「向こう三軒両隣り」に引越しのご挨拶に行くのが当たり前だったが、今のご時世それはどうやら古いらしい。
私もここに越してきた時に大家さんや1階の住人にご挨拶に…と思って菓子折りを用意したが、不動産屋さんから今どきはそんなことしなくて大丈夫ですよと言われたので行かなかった。
住みだしてしばらくして自然と大家さん(大家さんは別の場所に居住)や1階の住人と顔を合わせる機会があって、その際に簡単にご挨拶を済ませた。
お2階さんも同じように思ったらしく引越しのご挨拶もなかったし、生活時間帯が異なるからか、同じ建物に住んでいても全く顔を合わせたこともなかったのだが、先週の月曜日、突然玄関のチャイムを鳴らしご挨拶に現れた。
「2階に越してきたKです。」と挨拶に来てくださったKさんは、年の頃50代半ばから後半だろうか。
引越してから3ヶ月も経ってから何故このタイミングで…?
娘の足音がドタドタうるさいのか?
それとも私が練習(私は自宅で練習する時は足に体重をのせないようにして極力騒音を立てないようにしている)する音量が大きくて苦情か?
とか一瞬いろいろ頭をよぎったが、Kさんは「いや〜、ご挨拶が遅れてすみません。ところで、洗濯物、屋上の〇〇に干されてますよね?(私は外階段の一番上の柵に小物干しを引っ掛けて干している)良かったら、物干し台を設置するんで使ってください。」と仰った。
私が越してきた時から、屋上に物干し台が倒れた状態で放置してあったのだが、一人暮らしの洗濯物の量はたかが知れているので、布団やタオルケットを干すときは自前の持ち運び出来る物干し台を屋上に運んで干し、普段は小物干しを柵に引っ掛けて干していた。
Kさんは、物干し竿は買ってくるんで良かったら使ってくださいと仰り、本当に翌日には倒れて放置されていた物干し台がきちんと設置され、物干し竿も、そして布団バサミや洗濯物用ピンチまできっちりセットされていた。
Kさんがきちんと生活されているマメな方だというのは、何となく階下の物音から感じとってはいた。(古い建物なので、お掃除しているのであろう音などが聞こえてくるし、よく玄関ドアを開放していて室内がチラッと見えるので)
今のご時世、お隣さんの顔も知らないというのはよくあることだと思うが、ベタベタご近所付き合いをしないまでも、やはり顔を合わせた時には「おはようございます。」と挨拶くらいはしたいものだ。
でも、物干し台の共有はどうなのだろう。
せっかく設置してくださったのだから使わないのも失礼だし…と後に引けず使わせていただいているが、小物干しを物干し竿にかけながら、見ず知らずの男性のパンツの横に自分の洗濯物があるのはいかがなものか…?とやや抵抗感が。(誤解のないよう書いておくが、Kさんは決して不潔ったらしいとか、気持ち悪いとかそういうことではない。単純に見ず知らずの男性ということによる生理的な問題。)
だが、これまでのところ、Kさんの洗濯物が物干し台に干してあるのを未だ見たことがない。
窓越しに透けて見えるのだが、ご自分の洗濯物は部屋干しされている。
物干し台を屋上の奥から手前まで運ぶだけでもけっこうな重労働だと思うが、自腹で物干し竿や布団バサミまで購入してきたのに何故ご自分は使わないのだろう?私の洗濯物がお邪魔なのでは?とかいろいろと気になって仕方ない。
登場した直後から稀に見る距離感の詰め方をされるKさんだが、この後、Kさんにはまだまだ驚かされる発言が。
なんと初対面のこの日、私はKさんに促されるままにKさん宅にお邪魔することになったのであった。
長くなるので次回に続く。
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