さちこの部屋(146)

chit chat(39)また居候が 〜その2〜


 先週の金曜日、娘とららぽに買い物に行った。

 娘は2月に車の免許を取得したので、私の愛車コペンのルーフを開け、オープンカーの運転に初挑戦。

 ららぽまでの往復だから大した距離ではないが、天気も上々、「ゴーカートみたーい!運転してるところ、動画撮って😆」と終始ご機嫌の娘。

 帰宅後、一緒に夕飯を食べ、予定があるからと自宅に帰って行った。

 次に会ったのは2日後の日曜日。

 母Y子が股関節骨折のため手術、入院してしまったので、「ババのお見舞いに行きたい。」と言う娘と病院で待ち合わせることに。

 父、姉、娘、そして次男も来て、個室だったのでみんなでわいわいと楽しく過ごした(もちろん、母Y子は父以外の人のことは誰やらわかっていないが)。

 お見舞い後、娘は次男の車で私の家まで送ってもらい、私は買い物を済ませてから帰宅することに。

 ここまでは良かった。

 が、買い物中の私の携帯に「私のお財布、車の中にないかなー?」と娘からLINEが。

 荷物もたくさんあるし、駐車場まで出てきてとLINEを返し、一緒に車の中を探すがお財布は無い。

 いつからお財布が見当たらないのか訊いてみると、金曜日の夜からだと言う。

 え?

 金曜日の夜から財布が見当たらないのに、今になって探してんの?

 今、日曜日の18時過ぎだけど?!

 聞けば、お財布の中には免許証やら保険証、クレジットカード、学生証と、大事な物が全部入ってんじゃん…。

 何故?!

 何でそんなにのんびりしてるんだ!!

 もし、ららぽで無くしたとしたら、帰りがけに寄ったフードコートのテーブルの上に置き忘れたんじゃないかと思い、すぐにららぽに問い合わせるよう言うと、サービスカウンターの電話受付は18時までだから、もう繋がらないと。

 じゃあ、ららぽに行くしかないじゃんよ!と言うと、「あ、じゃあ行ってくる。」とコペンの運転席に乗り込もうとする娘。

 いやいや、あんた今免許証不携帯じゃん。

 も"ーっ!!

 お母さんが運転して連れてけばいいんでしょーよ。

 スミマセン…💦と小さく詫びる娘を連れてららぽへ。

 電話受付は18時までだが、サービスカウンター自体はやっている。

 問い合わせたが該当するお財布は無し。

 ららぽの帰りに交番へ向かう途中、諸々紛失した物の届け出先を調べさせ、交番で遺失物届けを出し、帰宅したのが20時近く。

 娘よ…。

 お母さんは今日、朝から自宅で仕事、お昼からレッスン4本立て、レッスン後には急いで母のお見舞いに病院へ(別の日に行っても良かったものを、あなたが行きたいと言うからそこに予定を組んだのよ…)。

 夕方17時過ぎには帰宅し、早めの夕食を摂るつもりで11時頃に軽食を摂ったっきりで腹ペコで目が回りそうだ。

 忙しくてトイレに行く間もままならなかったので、トイレも帰宅してからでいいやと思っていたから膀胱もパンパンなのだよ。(トイレはららぽに着いて真っ先に向かいましたとも)

 帰宅して遅い夕食を食べながら、何故すぐにお財布の捜索を始めなかったのか、危機意識が低過ぎる!とこんこんと言い聞かせていると、急に不安にかられたのか、説教されてめんどくさくなったのか(おそらく後者だろう)、「もう一度自分の部屋の中を探してみる。」とうちに泊まる予定を取りやめて自宅に帰って行った。

 夕食前に済ませる予定だった新曲の練習をしながら、ちょっとキツく言い過ぎたかなーとも思ったが、何年も「お財布と携帯と家の鍵は肌身はなさず持つように。」と躾てきたのだし、これくらい言わないといつかもっと痛い目に遭うかもしれないからこれで良いのだ。

 翌日、娘にLINEするとまだ見つからないと返信。

 さらに翌日の朝もまだ見つからない。

 またさらに翌日の朝、登校前にうちに忘れ物を取りに来た娘に「お財布は見つかった?」と訊くと、「あ、あった~。」と屈託なく答える娘。

 「どこにあったの?」と訊くと、「ベッドの下から出てきた笑」と。

 なぁーにぃ?!

 じゃあ単に自室内で失くしてただけやんけ。

 だったらもっと徹底的に自室内を捜索してからこっちに言いなさいよー。

 大体、いつも部屋の中がとっ散らかってて汚部屋だから失くすんじゃ。

 てか、ずっと私が心配してるのわかってるんだから、見つかったらすぐにLINEで一報入れろっつーの。

 こっちから訊かなきゃそのまま報告をスルーしていた可能性高し。

 警察の方やらカード会社の方やら、方々にご迷惑かけて、ほんとにもー。

 死ぬまで子の心配は尽きぬと言うけれど、私も二度も離婚して母には散々心配かけただろうなぁ。

 あ、でも二度目の離婚の時は、母はもう認知症が始まっていてよくわかってないようだったからカウントしなくていっか。

 元々超心配症の母のこと、二度目の離婚のことがわからなくて良かったかもしれない。

 そういう意味では、母はまだ生きているけれど、もう子どもの心配で心を砕くことがないわけだ。

 私はまだまだ当分娘に振り回されそうだ。

 ストレスもやや溜まるけど、子の心配をして世話を焼いてやれるうちが花ということね。

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