BTS(146)

(BTS145からの続き)


フレア:今回は、お葬式屋さんの手配についてだよ。

カブレ:そもそも葬儀屋は日本にどれくらいあるんだ?

セフレ:はっきりした統計はないみたいだけど、全国で約9,000社あるといわれているよ。

テブレ:そんなに多いのか?

セフレ:あくまでも個人的な予想だけど、9,000社の中には大手葬儀会社の支店や地域に密着した個人経営の葬儀社も含まれていると思うよ。

テブレ:でも、葬儀社を始めるには資格とか審査とかあって結構ハードルが高いんじゃないのか?

チフレ:お葬式に資格とか必要だったのかな?無いと思うけど…

セフレ:葬儀社を開業するのに必要な国家資格や免許、審査などは無いよ。

チフレ:じゃ、一般的な開業届や設立届を出せばいいのかな?

セフレ:そうだよ。一般的な開業と同じで、個人であれば個人事業開業届出書類、法人(企業)としてであれば法人設立届出書類を役場に提出すればOKだよ。

サブレ:ちなみに、大手葬儀会社って何があるの?

セフレ:一般の人はほとんど知らないと思うけど、阪急阪神ホールディングス(大阪市、1907年設立)、京浜急行電鉄(横浜市、1948年設立)、燦(さん)ホールディングス(大阪市、1944年設立)、はせがわ(文京区、1966年設立)、平安レイサービス(平塚市、1969年設立)あたりかな。

チフレ:そうだね、ほとんど聞いたことがないね。

カブレ:日本にはたくさんの葬儀社があるようだけど、そもそも毎年そんなに人が亡くなるものなのか?

セフレ:2022年の年間死亡者数は約156万人だよ。

チフレ:ということは、1日当たりの平均で約4,200人くらいが亡くなっているんだね。

フレア:全国の葬儀社が約9,000社だから、葬儀社1社当たりでは平均して2日に1回の頻度でお葬式を請け負っていることになるよね。

セフレ:そうだね。

テブレ:日本は高齢化社会になってるし、いわゆる団塊の世代(1947~1949年(昭和22~24年)生まれ)の人が75歳前後だから、これから亡くなることになるんだな。

チフレ:じつは、その後の1950~1952年(昭和25~27年)生まれも人数が多くて、ポスト団塊世代と呼ばれているよ。

セフレ:日本の高齢化や団塊世代の影響で、2040年頃までは毎年約170万人の死亡者数が予測されているよ。

テブレ:ということは、あと15年くらいは葬儀社にとっては一定数の需要が見込めるということだな。

セフレ:一定数の需要は見込めるけど、葬儀社にとっての売上や利益となると厳しいみたいだよ。

フレア:どうして?

セフレ:人は必ず死ぬからお葬式は無くならないと思うけど、お葬式の在り方自体が大分変わってきてるみたいだよ。

サブレ:新型コロナの影響かな?

セフレ:最近だと、その影響も大きいみたいだよ。

フレア:どんなふうに?

セフレ:新型コロナが流行していたときは、新型コロナが原因で亡くなった方のお葬式の依頼を辞退する業者も多かったみたいで、お葬式自体が縮小され必要最小限の葬儀社職員と家族のみで行う小規模なお葬式が主流になっていたんだよ。

サブレ:感染防止が最優先されていたからだね。

セフレ:そのとおりで、感染予防として葬儀参列者の密集を避けるため、火葬場での火葬のみの葬儀となり、返礼品や仏具、料理等の需要がほぼ無くなってしまったんだよ。

チフレ:でも、コロナのおかげで新しくオンライン葬儀みたいのも出てきたよね。

セフレ:そうそう。葬儀や火葬、納骨の様子を動画配信して、香典はクレジット決済にして、遠くに住んでいる人や実際に参列できない人にもリモートで葬儀の様子を見てもらう、新しいお葬式のスタイルもあるよね。

チフレ:何かの雑誌で読んだことがあるけど、最近のお葬式は故人と親交があった人や地域や会社の人が参列するスタイルの一般的なお葬式から、家族だけで行う家族葬、葬儀そのものをほぼ省略し火葬のみ行う直葬などが主流になりつつあるんだって。

サブレ:チフレの話と直接関係あるか分からないけど、樹木葬、生前葬、散骨とかも聞いたことあるけど…

セフレ:関係あるね。今まで話してきたことが、葬儀社にとって売上や利益につながらない理由なんだよ。

フレア:その前に、一般的なお葬式とか、樹木葬、生前葬、散骨について教えて。

セフレ:次回はその話題から始めよう。


(BTS147に続く)

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