さちこの部屋(013)

Chit Chat(1)「美人税」


 ブログを始めてからずっとマジメな記事ばかりだったので、このタイトルの時は雑談、他愛ない話しをしまーす。

 私には息子が二人、娘が一人います。

 娘は現在とある県立の高校3年生。

 色々とお洒落が気になるお年頃。

 最初の緊急事態宣言中、普段はお互いに忙しく、あまりゆっくり話す暇もなかったけれど、何しろあの時は私も仕事に行けない、娘も学校休み&コロナ禍のために入ったばかりのバイトもクビになり、何年ぶりかで親子でゆっくり一緒の時間を過ごしていました。(娘は中学から吹奏楽部に入り、めちゃめちゃ忙しく過ごしていたので)

 こんなに時間があるのなら今のうちに料理の基本を教えておこうと、一緒にキッチンに立ち二人で料理をしたり、次男も一緒に娘の部屋でパジャマパーティーをしたり。

 仕事に行けないストレスはあったものの、子どもたちとたくさん話しをする機会を持てたのは、コロナ禍のストレスフルな生活の中で唯一良かったことです。

 ある時「メイクアップアーティストごっこ」をしようということになり、娘にJKメイクをしてもらいました。

 娘は「美」が気になるお年頃なので、なんならメイク道具はプチプラではあるものの、私よりよっぽど種類は充実しています。

 そして私に似ず、幼い頃から手先の器用な子だったので、それはそれはもういつもの私のメイク時間の4倍くらいかけてフルメイクをしてもらいました。

 その時に娘がぽつりと「美人はいいよなぁ…ブサイクだと、メイクに時間も労力もお金もずいぶんかかるもん。美人は生まれつき得しているのだから不公平。だから美人からは美人税をとればいいのに。」と呟きました。

 え〜っ!!

 いや、私も若い頃は自分の顔が嫌いだったし、父に似ないで母に似て生まれてきたかった〜💧と嘆いていたこともあったけれど、(若い頃の話しです。今は自分の顔はどうでもいい。)「美人税」なんて発想は考えたこともなかった!!

 まあ、美人の側からしたら、自分で選んで美しく生まれてきたわけじゃなし、理不尽な話しですが。

 娘のコンプレックスからきた発想とはいえ、着眼点がユニークだわ〜と感心しつつ笑っちゃいました。

 おもしろいから娘の発想に乗っかり、美人の基準はどうやって決めるのか?個人の好みにだいぶ左右されてしまい公正な判断ができないのではないか?など、どうでもいい会話を楽しみながらフルメイク完了。

 そして娘の携帯で写真を撮ってもらいましたが、なんじゃこりゃ。

 言うなれば、宇宙人グレイをお目々パチパチにキラキラ✨メイクをした感じ?

 メイク自体もかなり濃いいのだけれど、JKの撮る写真は端から勝手に加工されるようにセッティング済みが当たり前。

 不自然に顎が細〜くなり、目だけ異様に大きく、だからグレイ感満載…。

 娘が友達と一緒に撮った写真を見せてもらっても、「これが〇〇ちゃんで、こっちが△△ちゃん…」と説明されたところで誰が誰やら区別がつかない。

 もはや誰なのか?の判別不能ならば、より綺麗に見えるよう加工する意味があるのか?

 綺麗になりたい気持ちはわかるが、個性とか、その人らしさとか…。

 まあ、私はもうおばさんなので完全に理解はできないけれど、美に無頓着な娘よりはいいかと納得したのでした。

 私はそのあと体育館に予約取消しの手続きに行かねばならなかったので、とりあえずもっと薄メイクに直してくれと頼み、(写真だとグレイ、生で見ると宝塚)体育館へ向かったのですが、仲の良いスタッフさんに目敏くいつもの私との違いを発見され、「あら〜、どうしちゃったの、先生(笑)」と笑われました。

 ちなみにうちの娘は器用なので、すっぴん風メイクも夜霧のハウスマヌカン(古っ)風メイクもお手のもの。

 きっと、コロナ禍のストレス発散に母の顔をイジり倒して遊んだのでしょう。

 ま、楽しかったからいいけど(笑)

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