さちこの部屋(145)
chit chat(38)また居候が 〜その1〜
3月からまた娘が我が家に居候している。
しかも、中途半端に。
昨年も4月から7月までうちに居候していたが、その時は鬱で大学を休学中だったので、基本的に毎日うちに居た。
娘のお世話でさらに忙しいし、何しろ鬱で毎日どよーんとしているので家の中の空気が重い…うっかりするとこちらまでどよーんが伝染りそうだし、何より娘が心配だしでやれやれ…といった感じだった。
この件をブログに書いたところ、数名の会員さんからご心配いただいたのだが、お陰様で1年間の休学期間を経て、鬱は完治したらしい。(気にかけてくださった皆さん、有難うございました!)
で、今年の春から大学に復学することになったのだが、通学するのに私の家の方が駅近で便利だからと、またまた我が家に居候することにしたようだ。
かわいい我が子だから居候するのはかまわないのだが、やはり誰かと共同生活をするというのは何かしらストレスを感じる。
今回は、基本平日はお母さん家、週末は自宅に帰るという話しだったが、それがまあ当てにならない。
こちらとしては娘が週に5日いるとなったら、ちゃんとしたご飯を食べさせてやりたい。
なので居候すると決まってすぐに買い出しに行き、娘の好きな食材で冷蔵庫をパンパンにした。
ところが、肝心の娘が帰って来たり来なかったり。
もー。
お母さんひとりだとこの食材使い切れないじゃないよ。
自分ひとりの為に調理するなら、忙しい時は簡単なもので済ませればいいし、テイクアウトで済ませたっていい。
娘も学生とはいえ成人しているのだから放っておけばよいのかもしれないが、一緒にご飯を食べる時に「あー…美味しい!こういうのが食べたいんだよねー。」としみじみ言われるとやはり放っておけない。
元夫も彼なりに頑張って食事の支度をしているようなのだが、何しろ彼は人の話しをあまり聞いていない。
なので娘の食の好みを一向に覚えないので、娘は父の作るご飯を嫌がり、昨年自宅に戻ってからは、ほぼバイト先のまかないでご飯を済ませていたそうだ。
まあ、作ってもらっていて嫌がる娘もわがままだし、何故娘が自宅でご飯を食べないのか省みない元夫もどうかと思うが。
元夫の名誉のために付け加えると、ちゃんと彼なりに栄養バランスを考えて作っているようだが、娘いわく、油ギットギトのこってりおかず、生野菜は基本全てマヨネーズ和えで、ハイカロリー系で胃もたれしてしまうそうだ。
娘は食の好みもそうだが、ボディラインが気になるお年頃なので、なるべく食材をそのまま活かしたあっさりとしたものや普通の和食のお惣菜などが食べたいのだ。
先週のブログの食べ放題の話しじゃないが、食べたくない物を食べなきゃならないのはストレスが溜まるだろうし、食の好みが合わない人と一緒に暮らすのはちょっとキツいだろう。
そんな事情を知っていることもあって、放っておけばよいと思いつつ、ついついお母さん魂に突き動かされてしまう。
夕飯いる?って訊くと「いるーっ!」って嬉しそうに返事するので、仕事の合間に急いで買い物に行って支度しておくと、夜遅くになってから「今日、友達ん家泊まるからやっぱり要らない。」とか。
まあそれならそれで明日の夕飯に回せばいっかと思えば、翌日も友達ん家に泊まると連絡がきたり。
娘が好きだからと苺を買っておいた時も、1週間くらいこちらに帰って来なかったりで、「あー、苺がどんどん傷んでいく!」とか。
娘は美術系の短大生なので、いつも課題に追われているし、バイトもしているし、若いから友達との遊びの約束もたくさんあるだろうしでスケジュールが常にキッツキツなので仕方ないが。
ただ、連絡が遅い!
夕飯要らないなら、もっと早く言いなさいよー。
そしたらお母さん、他のタスクが片付いたのに。
でも私も若い頃は娘と同じで自分のことだけでいっぱいいっぱいだったなー。
まだ親と同居していた頃、母に毎日「今日の帰宅時間は?夕飯は?」って訊かれていたものだ。
今ならわかる。
だって私の夕飯が要らないなら、例えば何かを作るにあたり食材を解凍するにしても父と2人分でいいわけだし、中途半端に残っているお惣菜はさっさと食べ切っちゃえば片付くわけだし。
これは台所を取り仕切る役目を経験した者でないとわからないことなのだ。
主婦の皆さんには共感していただけることだろう。
私も結婚して初めてわかったものだ。
そしてよく「夕飯は要らない。」との連絡もよこさず、勝手に呑んで帰って来る元夫にどれだけイライラしたことか。
小さい子ども達はカレーとかオムライスとか一品料理が大好きなんだから、あなた(元夫)が夕飯要らないなら、ギャーギャー泣きわめく子ども達をなだめながら長時間割いて一汁三菜とか作らなくて良かったじゃん!!と。
娘が毎日うちでご飯を食べるなら、そのように私もスケジュールを組むのだが、平日なのに数日帰って来なかったり、逆に週末なのに居たりと何とも中途半端な居候っぷり。
あ"ー(#・∀・)
娘の予定が把握できないと、冷蔵庫の中が片付かない!
お惣菜を残しておいてやっても数日帰って来ないと、傷みそうな物から私が食べて片付けなきゃならない。(数日帰って来ないと分かっていれば、美味しいうちに食べちゃうのに。)
冷蔵庫がパンパンだと、冷蔵の戴き物があっても冷蔵庫に入らない。(冷蔵庫のスペースを確保するべく、これまた大急ぎで何か食べなきゃならない。)
いつ夕飯をご所望になるのかわからないので、買い出しに行くタイミングがうまく計れない。
急に帰って来るとわかったら、どんなに疲れていてもとりあえずご飯炊いて、何か簡単に食べられる物を用意しておかなければならない。
数ヶ月同居しただけでストレスが溜まるのだから、世の働く主婦の皆さんはほんとに偉いなーとつくづく思う。
私ももうおひとり様になって3年が過ぎた。
一人暮らしがすっかり板についてしまい、自分のルーティンが完全に出来上がってしまっているので、娘が居候し始めてから振り回されっぱなしだ。
でもやはり娘はかわいいので、もー…と思いながらも手を出さずにはいられない。
これ、娘だからいいけれど、やっぱりもう誰かと暮らすのは無理だろうなー。
娘は血縁者だけど、夫やパートナーは他人だもんね。
そんなこと苦にならないくらい惚れ込める男性か、家事能力がある精神的に自立している男性なら話は別だけど。
でも理想で言うなら、娘にしろパートナーにしろ、アパートのお隣さんとして暮らすくらいの距離感が最高だなー。
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