さちこの部屋(097)

chit chat(19)〜おひとり様生活終了〜その2〜


 先週の続き。

 娘が転がりこんできて、連日あーだこーだと娘の愚痴や悩みを聞いたり、相談にのったりしながら日々を過ごし、そして半月ほど経った頃、娘がとてつもなくどろ〜んとしたネガティブオーラを纏いだした。

 大学の課題がてんこ盛りあるはずなのに、一日中寝てばかり。

 起きたら起きたで、ちびまる子ちゃんに出てくるキャラのごとく、おでこにタテ線が何本も入っているかのように暗い顔をしている。

 ちょうどGWが終わろうとしている頃だったので、てっきり五月病かと思っていたが、娘が自分でメンタルクリニックを探して受診してきたようで、「鬱」と診断が。

 あちゃー。

 どうやら、大学の授業で産まれて初めての大きな挫折と、父親との暮らしでの相当なストレスがダブルでかかっていたようだ。

 実は私も20年近く前のことだが、鬱病になり通院していた時期がある。(この話しをすると、「え?!全然そんなメンタル弱そうに見えないけど?」と半笑いで驚かれる。)

 あの当時、ストレスの原因は重々わかってはいたが、どうにも解決策が皆無で気持ちの逃げ場が無く、我慢我慢の生活を送っていたら、はっと気がついた時にはもう鬱になっていた。

 娘も努力だけでは解決できない問題にぶち当たって、それでも何とかしようともがきにもがいて疲れ果ててしまったのだろう。

 父子家庭でのストレスに関しては、致し方無かったとはいえ半分は私の責任。

 これはもう娘が心身ともに健康を取り戻すまで私が守ってやらなくては。

 「鬱」といっても、娘はごく軽症のようだ。

 私が昔、鬱になった時よりは症状が軽いように見受けられる。

 昔と違って、「鬱病」という病気が世間に認知されたせいか、最近は頻繁に「鬱」で苦しんでいらっしゃる方の話しを耳にするようになった。

 私の幼馴染みは「鬱病」で何年も治療していたが、結局会社を辞めざるを得なくなり退職した。

 親友の娘はせっかく夢が叶って希望していた職に就いたものの、「鬱病」で入退院を繰り返している。

 なんの病でも軽症のうちに対処するのが一番。

 こじらせてからでは完治がどんどん遅れてしまう。

 娘は来春卒業予定だったが、本人の希望で1年間休学することになった。

 休学の件にしても、完治するまでうちで引き取る件にしても、元夫の許可を取らなければならない。

 何しろ元夫が親権を持っているのだから。(親権については、私から親権を元夫に委ねた。親権がなくても子ども達は私に会いにくるのはわかっていたし、その方が子ども達が経済的に安心だと判断。)

 そんな訳で久しぶりの(元)家族会議を決行。

 用事があれば、元夫の家に行くこともあるし、電話で話したりもするので特に緊張感もないが。

 会議の結果、元夫は休学も私と暮らすことも反対ではあったが、娘の健康第一ということで最終的には賛成してくれた。

 がんじがらめになっていたストレスから、一時的ではあるが解放されたことで心が楽になったのであろう、それ以来、体調の波はあるが元気を取り戻しつつあるようだ。

 「健全な精神は健全な肉体に宿る」

 と昔から言うように、まずは「運動、栄養、休養」の三本柱で娘を元気にするプロジェクト開始だ!!


〜その3〜に続く。 

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