BTS(215)
(BTS214からの続き)
チフレ:花押の他に、押字(おうじ)、落款印(らっかんいん)、雅号(がごう)などもあるみたいだけど、その違いは?
セフレ:似たようなモノが、他にもいろいろあるみたいだね。
チフレ:そうなの。きちんと整理するために教えて。
セフレ:まず押字は、花押と同じモノ(同じ図柄)なのだけど、自分で書く場合が花押。印鑑にして押した場合が押字と区別されているよ。
フレア:何故、印鑑にしたの?
セフレ:中国では、一時期の支配者たちの中には字が書けない民族もいたので、花押を印鑑にした花押印が使われ始め、花押印で押印された文字が押字になったんだよ。
フレア:そういう歴史的、民族的背景があったんだね。
セフレ:次に、落款印だけど、書作品や絵画作品(総称として書画という)を作成した際にその作品に記名等することを落成款識(らくせいかんし)と言い、その略語が落款なんだよ。
テブレ:見たことあるぞ。掛け軸とか押してある印鑑な。
セフレ:そう、それだよ。その印鑑を落款印と言うんだよ。
サブレ:テレビのお宝鑑定なんかでも、作品にそういった印があるかどうかで鑑定金額が変わるよね。
セフレ:そのとおりで、作品の鑑定上、落款印があるかないかで、本物か偽物かを判断する際の鑑定材料としての意義があるんだよ。
カブレ:最後の雅号は?
セフレ:これも中国から伝わった風習だと言われていて、書道家、画家、華道家が使用しているよ。
チフレ:発祥は中国なんだね。
セフレ:雅号は、俳句を詠む人(俳人)の俳名や、詩や歌を声に出して吟じる吟詠(ぎんえい)家の吟号と同じようなもので、本名とは別に付けるニックネームのような名前のことだよ。
サブレ:ニックネームなのに何故、雅号と言うの?
セフレ:雅号の「雅」は、風雅の「雅」が由来となっていて、風雅とは、優雅で美しいことや格調が高いことを表した言葉で、芸術や文化において非日常的な美しさ、繊細さを示していることから、書道、絵画や華道において、そういう世界観があったことから雅号となったようだよ。
チフレ:日本人の作家でも雅号ある人いるよね。有名なとこだと、夏目漱石の「漱石」も雅号だよね。本名は夏目金之助だけど。
セフレ:他にも、森鷗外(本名が森林太郎)や正岡子規(本名が正岡常規)、島崎藤村(本名が島崎春樹)などもいるよね。
フレア:雅号も自由に名乗っていいものなの?
セフレ:基本、自分で勝手に付けて、自由に名乗っていいよ。
テブレ:じゃ、Moovaも雅号付けよう! 格好良く、格調高く、ブランド化するために。
セフレ:イヤ、分かり辛くなるから、止めた方がいいよ。
サブレ:そうそう。Moovaは庶民派なので、このままでいいんだよ。
チフレ:でも、Moovaの花押的なモノはあるよね。
テブレ:何?
チフレ:ムーヴィーちゃんとかムークとかは、Moovaの文字から作ってるから。
セフレ:確かに。花押といってもいいかもね。
サブレ:なら、今回、ムーヴィーちゃんの花押も登場したよ。
フレア:どこに?
サブレ:新作のMoovaTシャツに。
チフレ:もしかして、Tシャツにある「肉球マーク」のこと?
サブレ:当たり!
カブレ:それ、花押と言うよりは、拇印だな。
0コメント