さちこの部屋(210)
まだ諦めないでー 〜その3〜
真っ直ぐに立っている時は一時的に綺麗な姿勢がとれても、動作が加わった時に良い姿勢をキープできているかどうかは、前回お伝えしたチェック方法ではわからない。
そこで、私が普段パーソナルで行っている、棒を使った簡易式チェック方法をご紹介しよう。
●約1mの棒を用意する。
背が高い方は必要に応じて長さを調節。
柔らかくてしなる棒は「真っ直ぐ」かどうかチェックし辛いので、硬い棒を用意する。
私が使用しているのはお客様からいただいた物だが、ビバホームで300円くらいで購入された極軽量の木の棒。
●背中の真ん中にあてる。
右手を頭の後ろに回して持つ、左手はお尻の下の方に回して持つ。(棒を持ったままトレーニングする際は、時々持ち手を入れ替える。)
●顔を正面に向けた状態(顎を上げたり、うつむくと後頭部のあたる場所が変わってしまうので注意。)で後頭部を棒に付ける。
肩甲骨の間(真ん中)にも棒を付ける。
お尻の割れ目にも棒を付ける。
この3点が棒に付いている状態が姿勢が保てているということ。
●棒を後ろ手に持ったままスクワットやニーアップをしてみよう。
例えば、スクワットでお尻を下げていった時やニーアップで片膝を上げた時にお尻から棒が離れてしまったら、猫背になっていたり、丸腰になってしまっているということ。
または、背中から棒が離れてしまったら、反り腰か、胸郭が前にずれてしまっている。
頭から棒が離れてしまったら、頭が前に出てしまっている。
鏡を見るだけでは分かりにくいことも、棒が体に触れているかどうか、感触でもチェックできるので分かりやすくてお勧めの方法だ。
こんな風に、まずは横から見たご自分の姿勢をチェックし、自分の姿勢のタイプを知ろう。
何となく見様見真似でトレーニングやストレッチを行うだけより、ぐっと意識も高くなるし、効果も変わってくる。
きちんと効果が出て、良い姿勢を保てるようになったら整形外科的疾患がゼロになる、とまでは言わないが、発症しにくくはなるかと。
また、既に症状があると言う方も、たいていお医者さんに「適度に運動してください。」と言われているのでは。
通院している間はリハビリの先生がついてくださっているからいいものの、通院しなくなったら自力でやらなくてはならない。
そんな時も正しい姿勢で効果的に取り組み、体の痛みが少しでも和らいでほしい。
もう既にどこか痛みがある方も、まだ大丈夫だけれど年齢的にこの先はちょっと心配という方も、まだ諦めないでほしい。
別にアスリート並みのトレーニングをしなけりゃならないわけではないし、ムッキムキのマッチョレベルに筋肉をつけなきゃならないわけでもない。
180°開脚できるほどの柔軟性が必要なわけでもない。
大人になると、とにかく省エネで動くクセがつく。
普段の生活で、腕、上げてますか?
肩を回すとき、本当に可動域いっぱいに回せていますか?
柔らかいソファーで座ってばかりいませんか?
体育館に来ている時だけでなく、普段から体をこまめに動かそう。
そして時々自分の姿勢をチェックしよう。
私は自宅に大きな鏡があるので、前を通る度にちょこちょこチェックしている。
だってどこか痛くなるのが嫌だから。
痛くなったらレッスンを休まなければいけなくなるかもしれない。
そしたらMoovaのみんなに会えなくなるから。
皆さんも美姿勢で健康維持、そしていつまでも元気にMoovaにお越しください😊
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