さちこの部屋(208)
まだ諦めないでー 〜その1〜
ここ2年くらいで、いわゆる整形外科的疾患(・変形性膝関節症・ 変形性股関節症・ 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)・ 腰痛 ・肩こり ・頚椎症・ 変形性腰椎症・腰部脊柱管狭窄症・ 坐骨神経痛・腰椎間板ヘルニア・腰椎すべり症など)に、苦しんでおられる方が私の周囲に非常に増えてきた。
Moovaは今年13周年を迎えるわけだから、長く来てくださっている運動習慣のある方でも、何かしらの痛みを抱えているケースが増えてきたようだ。
小学校からの同級生のグループLINEで、40代前半から「あそこが痛い、ここが辛い…」と運動習慣の無い友人達がよく愚痴をこぼしていたが、「じゃあ運動しなよ」と返信すると、「痛くてムリ」と返って来る。
あまりにも生産性の無い会話ばかりでもうそこのグループLINEから抜けてしまったから、50代後半に差し掛かって今やどんな状態かは知る由もない。
が、おそらく更にあちこち痛いことになってるんだろうなぁと思われる。
Moovaの皆さん、そして体育館やスポーツクラブに通われている方々はご自分の体に対する意識が高い方々なので、日頃の運動習慣のない方と比較して見た目も体力的にも断然お若い。
でも、それなのにここ2年ほど整形外科的疾患で痛みを抱えている方が増えてきたのだ。
もちろん、老化は誰にでも等しく訪れる。
それは仕方のないこと。
でも「年だから…」と諦める前に、まだまだケアできることがあるんじゃないだろうか。
Moovaで運動している意識の高い皆さんなら容易に想像がつくことばかり。
●筋トレ
「私は筋トレやってます」という方。
ちゃんと正しいフォームで、きちんとターゲットの筋肉に、必要な負荷をかけてトレーニングできていますか?
●ストレッチ
今年の初めに「ディープストレッチ・リラクゼーション」のSp.Lessonを開催した時にもお伝えしたが、間違ったやり方でやった気になっているだけになっていませんか?
●必要な栄養素は足りていますか?
以前は普通にバランス良く食べていれば問題なかったとしても、閉経後は?
タンパク質、しっかり摂れていますか?
閉経前は必要なかったかもしれないが、閉経後はカルシウムやコンドロイチンを別途補給するなど、食事だけでは補いきれない栄養素を摂れていますか?
●日々の生活習慣から来る姿勢不良を見て見ぬふりしていませんか?
体の歪みは誰でも毎日起こっています。
要は、不良姿勢を習慣化しないことが大切なのです。
これらのことをお伝えすると、たいてい「いやー、なんかもう疲れちゃって…」と仰る。
そりゃあ新しいことを初めたら、体が慣れるまでは疲れますよ。
日々、お仕事や家事育児、介護もありますしね。
でもだからこそ、疲れにくい体作りをしておくべきなのだ。
単に疲れちゃってるだけならともかく、どこか痛みが出てからでは余計にハードルが上がってしまう。
大丈夫。
55歳の私でも、昨年の私より体力が上がっている気がしている。
昨年Retroのレッスンを1本増やした際はけっこうな疲労感だったが、今年はそこまで疲労を感じない。
初めて周年祭を開催した3年前は、通常レッスン用と周年祭用の振付けと、こんなに何十曲も頭に入れておけないよー(TдT)と泣きたい気持ちを堪えて練習を重ねていたが(自分で言い出したくせに笑)、今年はそこまで苦にならない。
筋トレと同じく、脳トレも大事大事。
大変なのは体が慣れるまでの数カ月だけ。
例えば、お肌のお手入れでパックを毎日することにしよう!って決意したとする。
一番簡単なのは、いわゆる「オールインワン」の基礎化粧品を数秒でちゃちゃって塗って終わり!ってやつ。
でもちゃんとパックして10分置くとか、何種類かの基礎化粧品をちゃんと手順通りに優しくお肌に塗ってあげる、とかすると翌朝のツヤプル状態が全然違いますよね。
お肌のツヤプル感は即効性があるし、効果が目に見えて分かりやすいので継続するモチベが上がる。
それに比べると筋トレやストレッチ、栄養補給は数カ月や年単位で見ないと効果が分かり辛い。
でも、お肌は手厚くケアしてあげなくても、シミ、シワ、たるみで老けこむだけで、どこか痛くなるわけじゃない。
もちろん、なるべく若く美しく!がいいに決まってるけど。
どこか痛いと、ほんとに毎日辛い。
仕事してても、お皿洗ってても、洗濯物干してても、お友だちとお出かけしても。
もっと酷くなったらダンスも踊れない、ヨガすら痛くて無理…ってなってしまうかもしれない。
加齢は仕方ない。
でもなるべく緩やかに。
人生後半、どちらの道を選択するかは自分次第。
お肌と同じように、ご自分の体を優しく労ってあげてくださいね。
この場合の「優しく」は、疲れたから毎日ゴロゴロするーとかそういう意味じゃないですからねー。
子育てと同じ要領で、愛ある厳しさで「優しく」!
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