さちこの部屋(182)
「Streeeeetch !!」〜その3〜
1月20日(月)、ディープストレッチ・リラクゼーション(略してDSR)の2回目を開催した。
今回は昼Moovaの枠内でToningを休講にして行ったため、40分しか時間が取れず、簡単に肩周りをほぐし、股関節周りの大きな筋肉群を伸ばすことに的を絞って行った。
参加者の皆さんの様子を見ていると、「イテテテテ…😣」「痛い痛い痛〜い!!」とうめいている方がちらほら。
いやいや皆さん、頑張り過ぎ!
ストレッチはあくまでも気持ちの良い範囲で行うことが肝心。
気持ち良く伸ばしているからこそ、効果が最大限に得られるのだ。
何とか早く柔らかくなりたい…あともう少しでつま先に指が届く…なんて状況だと、ついつい反動をつけてやってしまう方、いらっしゃいますよね。
以前、ストレッチのことをテーマに書いた時もお伝えしたかもしれないが、筋肉には自分の体を守るためについている「筋紡錘(きんぼうすい)」というセンサーがある。
このセンサーは、急激に筋肉が伸ばされると「危ない!筋肉が切れてしまう!」と反応し、筋肉を守るために「筋肉よ、縮め!」と命令するのだ。
これを「伸張反射」という。
なので、「痛い痛い!」と辛い思いをしながら一生懸命頑張っても、思いとは裏腹に筋肉はちっとも伸びず、硬く縮んでいくばかり。
せっかく時間を割いてストレッチに勤しんだのに、時間の無駄だった…何なら返って体を傷めてしまった…なんてことにならないよう、反動をつけず、ゆったりと。
同じ声を出すならうめき声ではなく、気持ち良さのあまり出てしまう入浴時の「はぁ~…✨」ぐらいが良い。
強い痛みを感じるのは絶対に駄目。
気持ち良く、痛気持ち良いくらいの適度な伸び感のところでじっくり伸ばす。
ここで、「じゃあ痛くないところで〜」って全く伸び感を感じないところで行うと、いつまで経っても柔軟性は向上しない。
強い痛みを感じては駄目なのだが、普段動かしている範囲を超えて伸ばすから縮んだ筋肉が伸び、可動域が拡がるのだ。
なので強い痛みを感じるでもなく、かといって何にも伸び感を感じないところでもない、「あー…伸びてる伸びてる、気持ち良い〜✨」というちょうど良いポイントで必ず行うように!
また、「〇〇が硬くて伸ばせないんです…」という部位があるなら、まずその硬いという自覚があるところから取りかかろう。
体を動かしやすくなるし、疲れも取れるし、怪我のリスクも下がるし一石三鳥。
筋肉量のバランスは気にされる方が多いが、実は柔軟性のバランスもとても大事。
例えば、太腿前面の大腿四頭筋に比べて太腿後面のハムストリングスの硬い人は、急に飛んだり跳ねたりダッシュすると、大腿四頭筋のパワーと可動域にハムストリングスがついていけずに肉離れを起こすことがある。
よく幼稚園の運動会の保護者リレーで、普段全然運動していないのに、張り切って参加して肉離れを起こしちゃうお父さんとかいましたよね。
まさにアレです。
筋バランスも大事だが、左右、表裏の柔軟性のアンバランスは怪我や不調の元となる。
また、その硬い部位がほぐれてくれば、他の部位を伸ばすためのストレッチのフォームを正しく、そして楽にとれるようになるため、硬いと自覚のある部位から積極的に伸ばしていくのはとても有効だ。
さて、DSRも残り1回。
レッスン後は、1つでも2つでも正しいストレッチのポイントをご自分でメモに書き残して、きちんと今後に活かしていただきたい。
うまく伸び感を感じられなかったポーズがあれば、遠慮なくレッスン後にお声がけくださいね。
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