BTS(168)
フレア:今回はお通夜についてだよ。
カブレ:やっと次に進むんだな。
サブレ:何故、お葬式の前にお通夜をやるの? お葬式だけでいいと思うんだけど。
フレア:確かに。お葬式には、お通夜、葬儀、告別式があるよね。
セフレ:もともと、お通夜は故人と共に最後の夜を過ごすという意味の儀式だったんだよ。
テブレ:誰が一緒に過ごすんだ?
セフレ:一般的に、家族や親しい人が集まっていたよ。
サブレ:最後の夜として何かするの?
セフレ:本来は、夜通し明かりとお香を焚いて、故人を見守るものだったんだよ。
チフレ:夜通しやるから、お通夜なんだね。
セフレ:別名、夜伽(よとぎ)とも言われていて、一晩中、故人に付き添い親しい人たちが故人の生前の思い出を語り合っていたんだよ。
カブレ:そうなのか。 てっきり生き返るかもしれないから、一晩、様子を見るのかと思ったよ。
セフレ:医学的、法学的にはそういう見方もあるよ。
チフレ:お通夜は「殯(もがり)」の変化形だね。
フレア:もがり? 聞いたことないぞ。
セフレ:殯(もがり)なんて、また、古い話を持ち出してきたね。
チフレ:古来日本でやっていた家族が亡くなった際の儀式だよ。
セフレ:仏教の伝来とともに、火葬が主体になって衰退していった儀式だね。
サブレ:うーん、話の意味が分からない。もがりって何やってたの?
チフレ:簡単に言うと、亡くなった人を埋葬する前に、遺体が白骨化するまでの長い間、遺体を棺桶に入れて別れを惜しんだり、死者の霊魂を敬い慰め、復活を願うことだよ。
セフレ:遺体を安置した場所を「殯宮(もがりのみや)」と言うよね。
フレア:今でもお通夜は夜通しやってるの?
セフレ:現在では、午後6時頃から約2時間程度なのが一般的だよ。
チフレ:「半通夜」とも呼ばれてるよね。
フレア:葬儀と告別式との違いは?
セフレ:葬儀は、故人を供養する儀式で遺族や親族が主な対象。告別式は、故人との再度の別れをする儀式で故人の友人や知人、近隣や職場の人など幅広い人が対象だよ。
チフレ:最近はやりの一日葬や直葬では、お通夜自体をやらないよね。
セフレ:また、お通夜亡くなった次の日の夕方に、葬儀と告別式は3日目に実施するのが一般的だね。火葬の日取りにもよるけど。
サブレ:お通夜は誰でも参加できるの?
セフレ:大丈夫だよ。最近では平日に葬儀が行われることもあるので、近所の人や職場の人がお通夜に参加する傾向が多くなっているよね。
カブレ:持ち物とかあるのか?
セフレ:持ち物としては、香典(こうでん)、袱紗(ふくさ)、数珠、白無地ハンカチなどかな。
カブレ:香典な。一番気になるところだよな。
チフレ:書き方とか金額とかね。
セフレ:まず、最近の一般的な香典の金額は、親が約10万円、兄弟が約5万円、他の親族が約1万円、知人・友人が約5,000円が相場かな。
フレア:血が濃い親族になるほど高いんだね。
チフレ:香典に新札は入れない方がいいよ。
フレア:なぜ?
チフレ:新札だと死亡を予期して準備していたとの印象を与えるからだって。
セフレ:次に、香典の表書きは宗教・宗派によっても異なるけど、御香料や御香典、御霊前が無難だね。
チフレ:香典袋は白地で白黒の水引だよね。
カブレ:袱紗(ふくさ)は持っていた方がいいのか?
セフレ:最近では、また若者の場合は袱紗が無くても大丈夫だけど、まだ、そういう文化が残っているよね。
チフレ:袱紗に包んだほうがちょっとお洒落でカッコイイかも。
セフレ:袱紗は慶事にも弔事にも使えるので、紫色の袱紗を持っていると便利だよ。他には黒、グレー、紺などの色もあるけど。
テブレ:服装にも何か決まりがあるのか?
チフレ:男女ともに光物を避けたブラックフォーマルが基本でしょ。
フレア:光物を避けるとは?
チフレ:光沢があるモノ、エナメルのモノ、ラメ入りのモノ、派手な金具、バックルなどのことだよ。
セフレ:他にも毛皮、革、スエードなどは殺生を連想するので避けた方がいいよ。
フレア:お通夜について大分、分かってきたので、次回は次のテーマにしよう。
(BTS169に続く)
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