BTS(162)
フレア:先週(8月25日の週)、「石田純一の生前葬が行われた」、「東尾理子が弔辞を読んだ」というニュースがあったけど、あれ本当なの?
サブレ:ワイドショーでもやってたよ。本当らしいよ。
セフレ:それは生前葬のイベントとして準備されたモノだよ。石田純一の本当の生前葬ではないよ。
フレア:なんのイベントだったの?
セフレ:8月28日・29日に東京ビックサイトで開催された「第10回エンディング産業展」のなかのイベントの一つだった。本当は3日間の開催予定だったのだけど、台風10号の発生により急遽、2日間の開催に変更したんだよ。
カブレ:第10回なのか。ということは、すでに10年このイベントは開催されてるんだな。
セフレ:そう。聞いたことがないと思うけど、東京博善株式会社が主催しているイベントだよ。
テブレ:聞いたことがないな。何をやってる企業なんだ?
セフレ:東京博善社は、東京都内に6か所の斎場を有する国内最大級の民営火葬場で、葬儀場と火葬場が一体になっているところが売りなんだよ。
チフレ:産業展では、どんなことが行われているの?
セフレ:大きくイベント、セミナー、ブースに分かれているよ。
フレア:じゃ、イベントから説明して、よろしく。
セフレ:イベントでは、最初に話題になった石田純一の生前葬や宗派合同による法要、エンバーミングについてのパネルディスカッションなどだよ。
カブレ:ん?みんなで集まって法要する目的は何?
セフレ:近年のコロナや自然災害で亡くなられた方々、地域の復興を願って実施するのだけど、複数の宗派が集まっているため、それぞれの宗派の儀式の様式や特徴を一堂で体感できるんだよ。
サブレ:不勉強で申し訳ない。エンバーミングって何?
チフレ:知ってる。いわゆる死に化粧のことでしょ。
セフレ:死に化粧の他に、ご遺体の殺菌・消毒・防腐、それから修復などをする全部のことを指して言うことが多いね。
フレア:次にセミナーでは、どんな講座が行われているの?
テブレ:講座って言ったら、大学とかの授業みたいだな。
カブレ:じゃ、参加料とか授業料とか取られるんじゃないのか?
チフレ:単位も貰えたりして。
セフレ:今回の産業展では、全部で34本の専門セミナーが全て無料で開催されたみたいだよ。
フレア:だから、何をやってたの?
セフレ:例えば、これからのエンディング産業の展望とか、ペット葬儀事業、高齢者用介護住宅、墓石の砕石場事情、石材工具のいろは、デジタル遺品の整理、世界の葬祭ビジネス事情、お葬式の事前相談、遺贈寄付のやり方、死後の遺品・家財整理事業、お葬式とDXなどだよ。
チフレ:何だか面白そうだし、為になりそうだね。
フレア:でも、産業展だからメインは売り込みなんでしょ。
セフレ:そうだよ。一般の来場者もいるけど、ほとんどが葬祭事業に関連している企業の従業員、葬祭関連の学者・研究者、これから葬祭事業に参入しようとしている企業がほとんどだよ。
サブレ:そうなると、企業などが出店・出品しているブースがメインなの?
セフレ:そうだよ。会場の8割のエリアは企業が出店するブースに割り当てられているよ。
チフレ:何店舗ぐらい出店してるの?
セフレ:約150社の出店があったようだよ。ちなみに来場者は2日間の合計で約13,000人だったらしい。
フレア:どんな種類の企業が出店してたの?
セフレ:業種カテゴリーで言うと、葬祭用品、仏壇・仏具、葬祭衣装、供養・埋葬、石材、墓地・霊園、ペット葬祭、終活相談、不動産、保険・金融、介護、遺品整理、安置・搬送・ご遺体処置、生花・造花、葬祭ギフト、葬祭業務支援・管理システム、健康器具・医療器具・衛生用品、写真・動画、彫刻・印刷などで、変わった分野ではグリーフケアかな。
テブレ:すまん、グリーフケアが初耳だぞ。
チフレ:グリーフケアは、簡単に言うと遺族サポートで、大切な人を亡くして、悲しみに沈んでいる遺族に寄り添って心身の回復をサポートすることだよ。
セフレ:チフレの言う通りだね。カウンセリングを主体に進めていくものだよ。最近では病院にもグリーフケア外来とか遺族外来を設置しているところもあるよ。症状が強い場合は投薬処方をしてくれることもあるよ。
フレア:エンディング産業といい、グリーフケアといい、世の中どんどん変わってきてるんだね。
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