さちこの部屋(012)
「姿勢改善って何のため?」〜その4〜
今回は巻き肩について。
〜その1〜でも触れましたが、壁に背中を付けて立った際、肩が壁に付けられない方、または付け辛い方、普段自分が楽な姿勢で直立した時に両手の親指が前方ではなく身体の側に向いてしまう方は、巻き肩に既になっているか、巻き肩の予備軍です。
巻き肩は鎖骨周りや胸、脇の下あたりの筋肉が硬まってしまっていること、そうするとその部位の筋肉が短縮して肩甲骨から前に引っ張られること、更には背筋が弱くなっていることが原因で引き起こします。
巻き肩は、猫背にも繋がります。
猫背からくる身体の不調に関しては、〜その2〜で記述したので割愛しますね。
ストレートネック、猫背、巻き肩はもう現代病と言っても過言ではないでしょう。
巻き肩の改善の仕方ですが、まずは縮こまっている鎖骨周りや胸、脇の下の筋肉を解します。
①鎖骨のすぐ下を身体の中心側から肩の方に向って、指先で小さくクルクルと回すようにしながら少しずつ位置をずらしていき解します。短縮が強い方は最初のうちは痛みを感じるかもしれませんが、継続することで解れてくれば痛みは感じなくなります。(全く硬まっていない方の場合、人によってはくすぐったいからやめてと言うほど。)
痛みが強いうちは強く揉みほぐさずに優しくで大丈夫です。
②肩に近い鎖骨の一番端にくると、コリコリした部位に当たります。
そこも指先で小さくクルクルしたり、左右にずらすように動かして、筋肉の繊維を揉みほぐすつもりで行いましょう。
③脇の下の少し下の後ろ側を反対側の手で優しく揉みほぐすか、同じ側の手なら指先をグーにしてグリグリ解します。
④肘を軽く曲げ、手のひらを天井に向けます。
観音開きするように両手を身体の外側に開いていき、胸のストレッチ。
(この時絶対に腰が反らないようにお腹を締めることを忘れずに。鏡を使ってご自分で横から見て確認するのも良いですね。)
⑤ダンベル(無ければペットボトルでも🆗)やチューブを使って、前傾姿勢(背中が丸まらないように注意!)で下から脇を締めつつ、肘を曲げて重りを持ち上げていきます。
肩甲骨をぎゅーっと背骨方向に引き寄せることを意識しましょう。引き寄せたまま数秒キープしても良いですね。
この筋トレは10回✕3セットを目安に行います。
筋力がついてきて、重りが軽過ぎると感じるようになったら、少しずつ重くしてみましょう。
他にもアプローチの仕方はたくさんありますが、まずは一番簡単なものをご紹介しました。
あまり複雑だと続かないですものね。
とにかく継続することが肝心ですよ。
また、横向きに寝る癖がある方は寝ている間に肩が前方に出た姿勢のままで硬まってしまうので、寝方を改善するのも有効です。
猫背やストレートネックと同じく長時間背中を丸めたまま同じ姿勢を取ることも避けましょう。
4回に渡って姿勢の話しをしてきましたが、他にもいわゆる不良姿勢はたくさんあります。
骨や関節に異常がない限りは日々の心がけと正しいリリースやストレッチ、筋トレで改善していけますよ。
身体は日々良い方向にも悪い方向にも常に変化しています。
ということは、今日からでも一歩踏み出して継続すれば良い方向にシフトチェンジできるということ。
これを読んでいる皆さんは日常的に運動されている方だと思いますが、ちょっとしたコツ次第で結果は全然違ってきます。
どうせ運動するなら、そのメリットを最大限に享受したいですよね!
姿勢が悪いと、様々な不調が出やすくなることはお伝えしました。
その上、姿勢が悪いと断然老けて見えます。
背筋がスッと伸びて、綺麗に胸を張って(反り腰にはなっちゃダメですよ。)、顎が上がったり頭が前に出ることなく立ったり歩いてされている方は、実年齢問わず凛とした美しさを感じますよね。
いくつになっても女性は綺麗でいたいもの。
男性も背中が丸まってしょぼくれた感じより、姿勢の綺麗な方が仕事できるオトコ感が滲み出ると思います。
お顔のアンチエイジングは諸々お金がかかりますが、姿勢改善はご自分の努力次第でそんなにお金もかからず取り組むことができます。
綺麗な姿勢をキープできているということは、その方の意識の高さや内面の美しさまで現れていることだと思います。
姿勢が綺麗だと、それだけで3割くらいは若見えしますよ。
歳は誰でもとりますが、年齢を重ねても、活き活きとした綺麗なおばあちゃんになりたいなぁと私もせっせと自主トレ継続中です。
皆さんも少しずつでもご自分のために頑張ってみてくださいね!
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