BTS(080)

フレア:あと1ヶ月で卒業シーズンだよね。

テブレ:だな。

サブレ:桜の季節でもあるよね。

チフレ:卒業式、泣いたなー。

フレア:卒業式の思い出ある?

カブレ:ある。卒業タイマン張ったぞ!

フレア:えー、いきなりそれ。いつの時代の話なのかなぁ?

カブレ:古き良き昭和の時代だぞ。

チフレ:タイマンって何?卒業式のイタズラで誰かに何か貼ったの?

セフレ:全然、違うよ。決闘だよ。

テブレ:ビー・バップ・ハイスクール的な。

サブレ:仲村トオルと清水宏次朗のコンビね。

テブレ:そうそう。永遠の不良だな。

テブレ:もうひとつ、男塾的な。

サブレ:江田島平八ね。

セフレ:「ワシが男塾塾長、江田島平八である!」ね。

チフレ:話戻すよ。卒業式で先生に暴力振るったってことなの?

カブレ:それも違うぞ。他の学校の卒業生と解体工事中のビルの地下駐車場で派手に喧嘩したんだよ。

テブレ:分かるー。卒業して皆んな進路がバラバラになったら、もう一緒に馬鹿なことやって遊べなくなるしね。

フレア:あのね。イメージと全然違うの。そうじゃないの。もっと感動的な初々しいホッコリした話が聞きたいの。

チフレ:じゃあ、第二ボタン貰う的な?

フレア:そうそれ。そういう話。

サブレ:今どきは、ブレザーの制服が多いから、第二ボタン的なものは無いんだろうね。

テブレ:やっぱり制服は学ランとセーラー服がいいよな。

チフレ:そういえば昔からの疑問で、何故、学ランっていうの?何故、セーラー服っていうの?

フレア:学ランは詰襟ともいうよね。

セフレ:学ランの正式名称は「学生用蘭服」らしいよ。

カブレ:蘭服、なんぞや?

セフレ:蘭服の「蘭」はオランダのことで、今でいう洋服のことを指してるんだよ。

チフレ:学生用蘭服、略して学ランなのね。

テブレ:学生用洋服だったら、略して学ヨウだったんだな。変なの笑

フレア:じゃ詰襟は?

セフレ:洋服の上衣の形態の一つで襟の部分の形状によって詰襟と開襟があって、当時の大学生や鉄道員、軍人の服が詰襟だったんだよ。

サブレ:やっぱり学ランといったら、応援団か不良だよね。

テブレ:応援団の学ランなら、長ラン&ドカンだろ!

カブレ:それ、特攻服じゃん。やっぱり、応援団は短ラン&ボンタンだぞ。

テブレ:ボンタン、笑笑。それニッカポッカじゃん!

チフレ:また、分からない単語が出てきたー。誰か解説して。

フレア:何が分からないの?

チフレ:全部!長ラン、短ラン、ドカン、ボンタン、特攻服とニッカポッカ。

フレア:マジか。それでも日本の高校を卒業したのか?

チフレ:一応、日本だよ。でも、当時ではまだ珍しかったミッション系に通ってたからね。制服もブレザーだったし。

サブレ:制服がブレザーだったのね。じゃ、それらの言葉は分からないよね。

テブレ:セフレ、まとめて解説してあげてくれ。

セフレ:では、長ランと短ランから。学ランの上衣の丈の長さの違いで、短ランはベルトが見えるくらいに丈が短いもの。長ランだと長いものでは膝下や足首までのものもあったよね。

チフレ:制服の丈の長さの違いなんだね。

セフレ:ドカンやボンタンは、制服のズボンの形状を表した言葉で、ドカンはいわゆる「土管」のことで、ズボンの「ワタリ」といわれる太ももの部分から裾までが同じ太さのズボンで、太いものではウエストサイズよりも大きいものもあるよ。一方、ボンタンはズボンのワタリの部分だけを太くし、裾に向かって細くなってるもの。

サブレ:ボンタンって九州の大きなミカンのこと?

セフレ:そう。ザボンやジャボンとも言うけど、正式名称はブンタン(文旦)だよ。そのボンタンを加工してお菓子にした「ボンタン漬」というのがあってその形が学生服のズボンに似ていたから、ボンタンと呼ばれるようになったらしい。因みに、ボンタン漬けは、果物のボンタンの皮を縦に切り取り、砂糖で味付けしたお菓子だよ。美味しいよ。

チフレ:特攻服とかニッカポッカも制服と関係あるの。

カブレ:特攻服とニッカポッカは制服じゃないぞ。

セフレ:どちらかというと、特攻服とニッカポッカが先で、当時の学生、主に不良といわれる人達がそのスタイルを制服に取り入れた感じだよね。

テブレ:特攻服なら分かるぞ。マトイとか、とっぷくとも言うよな。昭和の右翼が着ていた服を、暴走族やヤンキーが自分たちのチームカラーとして取り入れたものだぞ。

フレア:それって、今でいう氣志團で、昔でいう横浜銀蠅ってことでしょ!

テブレ:だな。

チフレ:あー、横浜銀蝿ね。なんとなく特攻服のイメージが分かった。次にニッカポッカは何?

セフレ:ニッカポッカは、ビルなどの工事現場で「鳶(トビ)」と呼ばれる職人さんが着ている作業服だよ。正式名称はニッカポッカーズでアメリカに移住したオランダ移民が着ていたズボン(の形状)を指す言葉だよ。一般的な形状はワタリの部分が太くて膝下から裾までの部分は絞った形状。日本では足首までダボっとしていて裾のみを絞ったものもあるよ。

フレア:何故、工事現場ではニッカポッカが主流なの?

セフレ:それは安全性と機能性から理由があって選ばれているんだよ。高所作業で鉄骨の上などを歩くとき、その周りに障害物があるとズボンのダボっとした部分が障害物に触って、危険を察知するセンサーの役割と、高い所では風が強いため、ズボンのダボっとした部分が風でなびいて風の強さを感知できる利点があるんだって。機能性では、作業時に足を高く上げたり膝を曲げたりして作業することが多いので、ズボンがダボっとしているとズボンに十分な余裕があるため足を動かしやすいことと、ズボンが肌に密着していないため建材とかの障害物に引っかかっても肌への直接のダメージを和らげる役割もあるんだって。

チフレ:なるほどね。ニッカポッカはヘルメットした工事現場のオジさん達の服装ね。見たことある。でも、ちょっと怖い感じじゃない。

セフレ:そういわれることも多いよね。なので最近ではニッカポッカに代って、カーゴパンツを履いてる人が多くなってきてるよね。

フレア:カーゴパンツだと、ちょっとスタイリッシュで恰好いいかも。

チフレ:もう一つの疑問、セーラー服は?


(話が長くなるので、BTS81に続く。)

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