BTS(100)
★★★ブログBTS(=Brains Talk to Self. ⇒ 脳内井戸端会議)は、技術スタッフの脳内に住んでいる複数の人格(シックス・ブレインズ)による日常の何気ないやりとりを綴ったものです。時々、サークルMoovaに関連する話題がでてきますが全てフィクションであり、サークルMoovaの決定事項ではありません。★★★
(BTS99からの続き)
フレア:今回は「@」と日本の合字(ごうじ)についてだよ。
セフレ:まずは「@」から説明するね。
サブレ:読み方は「アットマーク」で合っているの?
フレア:えっ。それ顔文字で目として使うから「メダマ」って呼ぶんじゃないの?
セフレ:日本では「アットマーク」という呼び方で定着しているから、日本人同士ではそれでいいけど、「アットマーク」は日本のみで使用されている和製英語なんだよ。
フレア:じゃ、正式な呼び方は何?
チフレ:「コマーシャルアット」でしょ。
セフレ:チフレ、よく知ってるね。世界共通としての名称は「コマーシャルアット」だよ。ただし、英語では地域によって「アットサイン」とか「アットシンボル」と呼ぶこともあるよ。
フレア:そもそも「@」は何のために作られた記号なの?
カブレ:それ、知ってるぞ。メアドで使う記号だな。
セフレ:メアドで使われるようになったのは、ごく最近だね。元々の使い方は違うんだよ。
テブレ:職場では商品の値段を表す記号として使ってるぞ。1つ300円の場合は@300円って感じで。
セフレ:「@」の日本語での正式名称が「単価記号」と言って、テブレが言ったようにモノの単価を表す記号なんだよ。「@200円×4」と書いたら「1個200円のモノが4個」という意味を表してる。
テブレ:他にも使い方があるのか?
セフレ:場所を表す際にも使ってるよ。
フレア:どんな風に?
セフレ:例えば「待ち合わせ@鶴瀬駅」(待ち合わせ場所は鶴瀬駅)、「Moova10周年記念レッスン@三芳町総合体育館」(Moova10周年記念レッスンの場所は三芳町総合体育館)という感じで使うことがあるよ。
カブレ:おぉ。今度、SNSで使ってみよう。
セフレ:他にも自分が所属している部署の表し方として「Sachiko@B-Moova」(サチコさんの所属会社はB-Moova)、「ななえ@秘書室」(ななえさんの所属は秘書室)もあるよ。
テブレ:次回、名刺を注文するときに「@」を使ってみようかな。
セフレ:テブレ、名刺への「@」記載は辞めた方がいいよ。
テブレ:なぜ?
セフレ:「@」はあくまでも省略記号なので、正規のビジネスシーンでの使用は避けた方がいいと思うよ。
テブレ:じゃ、SNSだけでの使用にしておくか。
サブレ:でも、名刺にメアドを書く際は「@」を使用するけど、あれはいいの?
セフレ:既にメールアドレスの表記法として世界的に確立されているので大丈夫だよ。
チフレ:どのように確立されたの?
セフレ:1970年代にアメリカのプログラマー(コンピューターを動かすために専用のプログラム言語を使用し目的に応じたソフトウェアを作る人)がメールアドレスのユーザー名とドメイン名を区分する際の記号として使用し、それがインターネット世界で広まったものだよ。
カブレ:何故「@」を使った?
セフレ:先ほど「@」は場所を表す際にも使用すると説明したよね。
カブレ:おう、覚えてるぞ。
セフレ:メアドの「@」より後ろの部分をドメインと言って、コンピューター上ではメールを届ける際の「住所」に該当する部分なんだ。
チフレ:あー、それで「住所」=「場所」で「@」を使ってるんだね。
セフレ:そう。もう少し説明すると、例えば「Sachiko@B-Moova.co.jp」というメアドだったとしよう。
フレア:うん。よく見かけるメアドの形だよね。
セフレ:このなかでドメイン名と呼ばれるのが「@」から右側の「B-Moova.co.jp」の部分。
サブレ:じゃ、「@」の左側は?
セフレ:左側の「Sachiko」の部分がユーザー名と言って「宛名」に当たる部分になり、使用する人が好きな文字を自由に付けて登録することができるよ。(ただし、同じドメイン名においてユーザー名が既に使用されていた場合は、登録しようとしても登録できず、既に使用されているため別のユーザー名を付けるよう指示が出る。)
フレア:右側の最後の「jp」は日本を表しているんだよね。
セフレ:そうだよ。このなかで「B-Moova」の部分が会社名(一般的にはメールサーバーを提供している企業の名称)で、「co」の部分がその会社や企業が属する団体名、「jp」の部分がその会社や企業が所在する国や地域の名称になってるよ。
チフレ:「co」の部分には、「ne」とか他の文字が入ることもあるよね。
セフレ:そうだね。一般的には「co.jp」、「ne.jp」、「go.jp」、「or.jp」、「ac.jp」、「ed.jp」なんかがあるね。
テブレ:いっぱい出してきたな。
チフレ:一つずつ説明して。
セフレ:「co」はcommercial(商業)の略で、株式会社、合同会社、有限会社、合名会社、合資会社、相互会社などの営利法人が使用するドメインだよ。
カブレ:会社限定なんだな。
セフレ:「ne」はnetwork(ネットワーク)の略で、「co」よりも使用できる範囲が広く、個人でも法人でも非営利組織でも取得して使用することができる。
チフレ:通信会社では「co」と「ne」の両方を持ってる企業もあるよね。
テブレ:傾向として、パソコンの主体のメールは「co」、スマホ主体のメールは「ne」という感じだよな。
セフレ:次に、「go」はgovernment(政府)の略で、政府機関、各省庁、独立行政法人などが使用を認められているドメインだよね。
サブレ:このドメイン、取得条件がすごく厳しそうだよね。
セフレ:「go」よりも取得しやすい団体向けドメインが「or」でorganization(組織)の略。つまり組織であれば何でもOK。
フレア:これが一番、条件が緩(ゆる)そうだね。(笑)
セフレ:最後に教育機関が取得できる「ac」(academic(高等教育)の略で大学、短大、学校法人など一般的には18歳以上が入学する教育機関が使用可能)と「ed」(education(教育)の略で、公立・私立の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校などで18歳未満が対象となる教育機関が使用可能)があるよ。
フレア:ここまで「@」についていろいろと聞いてきたけど、そもそも「@」を使用し始めた起源というか由来は何?
セフレ:「@」の起源にも諸説あるらしいのだけど、有力なモノとしては中世の欧州において修道士が文字を書く際の負担を軽減するため使用し始めたものらしいよ。ラテン語の「ad」(英語の前置詞「at」や「to」に該当)を略記した合字(ごうじ)が起源らしい。
サブレ:そうなんだね。ついでに、「@」はどのように書くの?
セフレ:「@」の書き順は、まず小文字のアルファベット「a」を書き、書き終わりの部分(時計の5時方向)からそのまま一筆書きで左回り(反時計回り)にグルっと「a」を一周して時計の5時方向で止める。「a」を囲む円の最後はくっつかない。
フレア:よし、「@」は大体わかったので、次は日本の合字について。
セフレ:それは次回にしようよ。
(BTS101に続く)
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