BTS(123)
(BTS122からの続き)
フレア:贈与税逃れの方法を教えて。
サブレ:なんかその言い方、良くないなぁ。
セフレ:大きく、3つの方法があるよ。
フレア:早く、教えて!
セフレ:一番オーソドックスなやり方が、新車購入者の名義を変更せず、購入者名義のままの状態で車を貸すやり方だよ。
チフレ:じゃ、お父さんがお父さん名義で新車を購入して、子供にその車を貸して自由に使わせるということなの?
セフレ:そう。その場合、車の名義が父親のため車の所有者も父親であり、買ってもらうのではなく、貸してもらっているのだから贈与税が掛からないんだよ。
サブレ:ということは、新車を父親名義で買い父親がローンを支払い、子供が使用するということができるんだよね。
セフレ:そう。そして、次のやり方が新車購入者が一定期間、自分で使用してから中古車として譲るやり方だよ。
チフレ:その場合は、父親名義で新車を購入し、しばらくの間、子供に貸して一定期間が過ぎてから子供に譲るということ?
セフレ:そう。
テブレ:一定期間とは具体的にどれくらいの期間なんだ?
カブレ:税金が掛からないことを考えると、新車の価値が110万円以下になるまでの期間ということなのか?
セフレ:その通りだよ。一定期間とは、新車が中古車になる期間で、その査定額が110万円以下になれば贈与税はかからないよ。
フレア:なるほどねー。頭の良い人は税金逃れのため、いろいろな方法を考えるんだね。
サブレ:もう一つのやり方は何?
セフレ:最もシンプルなやり方で、新車の購入資金として110万円の現金をあげること。
チフレ:あー、なるほどねー。でも、新車が110万円以上の場合は、残りのお金は自分で出すことになるんだよね。
カブレ:例えば、440万円の新車購入の場合、4年ローンとし毎年110万円ずつ返納する場合は、毎年、110万円の贈与を受ければ贈与税を支払わなくて済むんだろ?
フレア:本当に、よく考えるよね。税金逃れの方法を。
セフレ:カブレの考え方は、場合によっては課税対象になる可能性があるよ。
カブレ:何故?
セフレ:贈与そのものが、規則性や定期性がないモノだから、毎年、同じ時期に一定金額の贈与が続いた場合、ある一定の金額を贈与するに当たり毎年110万円を越えないように単純分割したとみなされた場合は、課税対象になる可能性があるんだよ。
カブレ:それならば、440万円のローンを5年分割にして、110万円、80万円、90万円、100万、60万にすればOKだろ。
セフレ:別の贈与税対策のやり方として、相続時精算課税制度を利用することができるよ。
チフレ:それは相続税になるんじゃないの?
セフレ:いわゆる生前贈与のことで、相続時精算課税制度を利用することで、贈与額の合計が2,500万円以下であれば贈与税が免除される制度だよ。
フレア:じゃ、その制度を利用して440万円を一括で貰えばいいんだよね。
セフレ:そう。
フレア:あと、残り2,060万円分が課税対象外として受け取れる余裕があるんだね。
セフレ:そうだよ。だけど、条件があるんだよ。
サブレ:どんな条件なの?
セフレ:60歳以上の両親から、20歳以上の推定相続人である子供や孫に財産を贈与する場合にのみ適用できるという条件と、両親が亡くなった時に、それまで贈与として受け取った分が相続財産に加算されるという条件。
フレア:ん?それ、よく分からなくなってきた。
カブレ:贈与で受け取った財産が、両親が亡くなった時に、相続財産の一部としてカウントされるということだろ?
セフレ:そう。
テブレ:相続時精算課税制度を利用せずに、毎年、110万円以下で贈与を受けた財産も両親が亡くなった時に、相続財産の一部としてカウントされるのか?
セフレ:それはない。理由は、相続時精算課税制度を利用していないから。
サブレ:ちょっと整理が必要だね。
セフレ:うん。次回は相続税の仕組みについて説明するね。
(BTS124に続く)
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