さちこの部屋(265)

chit chat(93) かるーくイラッとする案件について 


 先日、久しぶりに都内にお出かけした時のこと。

 前を歩いている人を見て、連れがこう言った。

 「ああいう傘の持ち方する人、嫌ーい。」

 あー、はいはい確かに。

 前を歩いている右側の中年女性が右手に長傘を持ち、垂直に持つのではなく、斜めになるように持ちながら、しかもちょっと前後に振っている。

 私もこの持ち方(通称「傘のサムライ持ち」)をする人を見ると、いつも軽くイラッとする。

 お盆期間の東京駅地下通路、どこも人、人、人でかなりの混雑。

 それなのにあの持ち方。

 周りのことなんて、何も目に入ってないんだろうなー。

 そして、そういう人って自分のことしか考えてないから、あの持ち方になるんだろうなー。

 後ろを歩く人にぶつからないかとか、そんな細やかな気配りが出来ない人、きっとガサツな性格なんだろうなー。

 絶対、家の中も片付けられない感じなんだろうなー…。

 と、いくつも勝手な妄想が始まってしまう。

 左側の女性は、ちゃんと傘が垂直になるように持ち、決して前後に振りはしない。

 こういうところに大人の品格って出るよねぇ。

 ってなことがあったので、つらつらと「かるーくイラッとすること」って他に何があるかなーって考えてみた。


①追い抜かしたのに同じ速度で歩く人

 道を歩いていて、追い抜かされたってことは、その人の方が歩く速度が速いはず。

 それなのに、距離が開いていくわけでもなく、すぐ目の前に割込むように追い抜かしてきて、ずーっと同じ距離のまま。

 それなら、もっとサカサカ歩いて速く進みなさいよー。


②大人なのに挨拶出来ない人

 職場で、自分の担当しているレッスンにお越しくださっている方でなくても、すれ違えば必ずご挨拶するのだが、ガン無視する人、または挨拶してんだかしてないんだか分からないくらい曖昧に会釈する人(この手のタイプの方は「おはょぅ……」と後半はもう何だか聞き取れない声の小ささ。)がいらっしゃる。

 まあね、私は仕事だからそりゃもちろんご挨拶しますし、向こうはお客様なんですから挨拶を返さなくても別にご自由にってことなんだけれど。

 でも、いい大人なんだから、挨拶くらい気持ちよくすればいいのに、と正直思っている。

 だって、その方がお互いに気持ちよく過ごせるじゃないですか。

 別に長々とお時間を割かせるつもりは毛頭ないし。

 きっと毎日辛いことばかりあって、ムスッたれちゃってるのかなーとこれまた勝手な妄想。


③すれ違う時に絶対に自分は避けない人

 狭い道ですれ違う時、ちゃんと前方から歩いてくる私を認識しているだろうに、絶対に自分は避けようとしない人。

 特にお互いに傘をさしている場合、私はすれ違う相手と反対側に傘を傾けたり、自分の傘を相手の傘よりも高く上げて避けながらすれ違うのだが、スミマセン…といった素振りも無く、1mmも動じずに歩き去って行く人がたまにいる。

 当然、私はちょっと濡れてしまう。

 内心、「お殿さまかよ!」とツッコミを入れている。


④列に並んでいる間に財布を用意しておかない人

 最近はキャッシュレス決済が増え、買い物も改札もピッとタッチするだけで済む、便利な世の中になった。

 が、昔は定期券や回数券を持っている人以外は、みんな電車を利用する度に、その都度切符を購入していた。

 だから、混んでいる時間帯はそれなりに並んで順番を待つのだが、どの列も並んでいる人がたくさんいるくらい混雑しているのに、券売機の前に立ってから、カバンを開けてゴソゴソとお財布を取り出す人。

 あれ、イラッとしたなー。

 あの当時はスマホなんて無かったから、列に並んで待っている間はただただボケーっと待っているだけなのに。

 友人と一緒ならお喋りしながら並ぶこともあったが、にしてもお財布を手に握りながら、若しくは切符代の小銭を既にお財布から出して握りしめながら順番を待っていたものだが。

 私がせっかちなんだろうか。

 でもみんながそうしたら、もっと速く列が進むのにー…といつも思っていたものだ。

 今でもスーパーのレジで、「毎回のことで分かってるんだから、ベルクカードくらい先に出しておけばいいのに…」と前に並んでいる方を見て思ってしまう。

 後ろに誰も並んでいないなら、別にのんびりお会計されてもいいけれどね。


 まあでも、私も気がつかないうちに、他所さまをイラッとさせていることがあるかもしれない。

 「人の振り見て我が振りなおせ」

 昔の人は良いこと言うなー。

 私もイラッとされないように気をつけよっと。 

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