BTS(207)
フレア:梅雨は明けたの?
サブレ:関東はまだだよ。(7月17日現在)
※2025年(令和7年)は、7月18日に関東が梅雨明けしました。
カブレ:最近、ゲリラ豪雨とか線状降水帯とか、以前には無かった雨の降り方だな。
テブレ:ゲリラ豪雨は、昔で言う夕立だろ?
チフレ:いや、違うでしょ。
セフレ:発生のメカニズムは同じだけど、季節と時間帯で区別してるんだよ。
テブレ:と言うことは、雨の性質は同じということなんだな。
セフレ:そう。夕立もゲリラ豪雨も突然降りだす大雨のことだよ。
サブレ:夏の夕方に降ったら、夕立なんだよね。
セフレ:そう。夕立は季節が夏でOK。しかし時間帯は、午後から夕方に降るにわか雨を指してるんだよ。
フレア:じゃ、ゲリラ豪雨は、季節・時間帯に拘わらず降るにわか雨(大雨)のことなの?
セフレ:そうだよ。
サブレ:そもそも、夕立ちやゲリラ豪雨は、どうやって発生するの?
テブレ:小学校の理科で習っただろ。
サブレ:もう、すっかり忘れたよ。
チフレ:地上(地面)の温かい空気と上空の寒気の温度差が影響してるんだよ。この温度差によって大気の状態が不安定になり、温かい空気が上昇して積乱雲ができて雨が降るんだよ。
フレア:何故、「ゲリラ」豪雨と呼ぶの?
セフレ:最近では、地球温暖化や、エアコンの室外機が放出する熱などによるヒートアイランド現象などによって、地上の空気が昼間に限らず暖められやすくなったことから、夕方だけでなく日中でも突然の大雨が降るようになったので、その突発性が「ゲリラ」として例えられたんだよ。
フレア:じゃ、線状降水帯は何なの?
テブレ:ゲリラ豪雨が連続することだろ。
サブレ:そうなの?
チフレ:ゲリラ豪雨の原因となる、積乱雲が連続して発生する現象だよ。
セフレ:気象庁の定義によると、次々と発生する発達した積乱雲(雨雲)が列をなして積乱雲群を作り、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過又は、同じ場所に停滞するものが線状降水帯と呼ばれるもので、線状の長さ50~300km程度、幅20~50km程度の非常に激しく雨が降る雨域のことだよ。
チフレ:一般的な積乱雲は、だいたい30分~1時間程度の降雨で消滅すると言われてるよね。
セフレ:その通りだよ。だから、線状降水帯の場合も同じで、1つ1つの積乱雲は雨を降らせたら直ぐ消滅するのだけど、積乱雲が次々と発生しているため、積乱雲群となり同じ場所を通過することで長時間の豪雨が発生するんだよ。
サブレ:因みに、線状降水帯って、いつから使われている言葉なの?
セフレ:気象庁で使用され始めたのは2021年からだよ。
チフレ:気象図上では、2014年頃から線状降水帯のパターンが見られるようになってきて、その表現として使われていたようだよ。
フレア:線状降水帯の原因も地球温暖化やヒートアイランド現象なの?
セフレ:4つの原因があると言われていて、一つ目は、地球温暖化による大気中の水蒸気の増加。二つ目が、都市化やヒートアイランド現象による地表熱の増加。三つ目が、地球温暖化による気象パターンの変化に伴う低気圧や前線の活動の活発化。四つ目が、これも地球温暖化による海洋循環の変動に伴う海水温の上昇や海流の変動が大気に及ぼす影響だよ。
サブレ:場所によっては、線状降水帯によって川の増水や氾濫などの水害、土砂崩れなどの災害が発生する可能性があるので注意が必要だよね。
セフレ:そうだね。気象庁や天気予報では、線状降水帯の発生が予測される半日程度前から気象情報を出して、注意を呼びかけているので確認する必要があるよ。
フレア:この時期の雨は、夏場の水不足対策としての恵みの雨なのだけど、大雨や豪雨はちょっと困っちゃうよね。
カブレ:将来的には、ゲリラ豪雨や線状降水帯、台風などが科学の力で適切にコントロールできるようになるといいな。
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