さちこの部屋(186)

「Streeeeetch !!」〜その7〜


 この「Streeeeetch !!」シリーズも今回でもう7回目。

 私が今まで勉強してきた事の中で、皆さんにお伝えしたい事はほぼお伝えできたんじゃないかと思うので、今回で終了となります。と、言うのも、このところ真面目な話しばかりだったので、私もそろそろどうでもいい、他愛無い話しを書きたくなってきたし。

 今回、DSR(ディープ・ストレッチ・リラクゼーション)のレッスンを3回行ってみて、改めてグループレッスンの難しさを感じた。

 例えば、お尻のストレッチと言っても立って行うもの、マットに座って行うもの、椅子に座って行うもの、マットに仰向けに寝て行うもの等など、多様なやり方がある。

 その中で、自分の関節の可動域に合うものだったり、膝痛がある人なら膝に負担のかからないやり方だったり、単純に好みだったりでチョイスすれば良いのだが、グループレッスンで一斉に10人以上の方を指導するとなると、Aさんにはこのやり方…Bさんは別のやり方…じゃあCさんは…っていうのを10人分やっていると、とてもじゃないが時間が足りない。

 それに、最初にストレッチのポーズが決まってストレッチを始めたAさんは、私が他の方をサポートしている間にあっという間に30秒経ってしまって、「次、何したらいいの?」となってしまう。

 なので、やはりある程度は「おそらく大半の方ができるんじゃないかなー」という設定の基にやり方を決めなければならない。

 3回とも参加してくださった方は、少し慣れてきてきちんとポーズがとれていたり、別バージョンのやり方を進んでやってくださっていたので、これもやはり少しずつ皆さんに習得していっていただくのが一番なんだろう。

 思い返せば、ToningをMoovaに導入し始めた頃も皆さんに慣れていただくまでそれなりに大変だった。ダンベルの持ち方から、スクワットなどの筋トレの正しいフォーム、呼吸等など。

 ダンスのレッスンでは、慣れている人達ばかりのレッスンに新規の人が混ざった場合、新規の人が慣れるのが早い。それは、インストラクターだけでなく、周りの慣れている人を見られるから。

 逆に新規の人ばかりのレッスンでは、皆さんが慣れるのにとても時間がかかる。

 長年の私の経験上でも同じだった。

 と言うことは、ストレッチのレッスンも回数をこなしていき、参加者の大半が慣れている状態になったら、こちらが伝えたいことを皆さんにしっかりとお伝えすることが出来、より深く芯からほぐれるストレッチを実践していただけるようになるんじゃないかと。

 これがパーソナルなら超簡単なんですけどね。だってベッタリはり付いて、まさに手取り足取りポーズを取って差し上げれば確実にストレッチが入るから。もしくは、ペアストレッチなら私が実際に手取り足取りしてストレッチかけるし(ストレッチされる側はほんとにただただ寝てるだけ)。

 でも、なるべく多くの方にきちんとご自分の体のメンテナンスをしていただき、いつまでも楽しく踊れるように、そして日々健やかに暮らせるようになってもらいたい。なので、またいつか機会をみて開催しようと思う。

 「土日じゃないと参加できないので、土日にもやってほしい」というお声もいただいているので、日程は今後検討します。

 今回参加してくださった皆さんに一番好評だったのは、チューブを両手で持ってぐるぐる回す「ショルダー・ローテーション」。これはシンプルな上、チューブを活用することにより、自分では深く伸ばせなかったところまで誰しもが簡単に、確実にターゲットの部位をストレッチできる。今回を機にチューブを購入された方もいらしたようだ。

 これ以外にも、レッスンで行ったストレッチを、それらのコツも含め、是非ひとつでもふたつでもご自宅で継続してくださると非常に嬉しい。

 健康でしなやかな体を維持して、10年後も20年後もみんなで踊りたいから。

 参加してくださった皆さん、有難うございました!

 「こんなところ、今まで伸ばしたことなかった!」とか「股関節に痛みがあったのですが、痛みがなくなりました」とか「肩の可動域がずいぶんと狭くなっていたことに気がつきました」とか「血流が良くなったのか、体がぽっぽと温かくなった」とか「翌朝、すっと起きられ、歩きやすかった」とか「今まで自分がやってたストレッチは全然間違ってたー」とか、たくさんの感想をいただきました。

 どうか皆さん、その時の「おぉ~✨」となったささやかな感動を忘れずに、5分…いや3分でもいい、毎日コツコツと、大切な自分のために!


【今回の添付写真】

 写真は、ストレッチの際に使用するチューブです。

 チューブは輪っか状のものや、持ち手(電車の吊り革みたいなやつ)が付いているものなどいくつか種類がありますが、このシンプルな帯状のチューブが一番使いやすいと思います。

 どのぐらいの長さか一目瞭然となるよう、体育館の多目的室にあるマットと同サイズのマットの上に載せて撮影してみました。

 ご参考まで。

ブログサイト

Moovaスタッフによるブログを綴ったサイトです。 週に1回、土曜日朝を基準に更新しています。