BTS(163)
フレア:このお葬式の話題はいつまで続く予定なの?
チフレ:フレアは、もう飽きたの?
フレア:飽きてはいないけど、長いなぁと。
チフレ:BTS143から続いているからね。
フレア:お葬式の細かいことが分かるから、為になるのは分かるけどやっぱり長い。
カブレ:今、どこまで話が進んだんだ?
チフレ:BTS143では、一般的なお葬式の流れとして、17個のテーマ(①逝去、②葬儀社手配、③搬送、④安置、⑤葬儀社との打合せ、⑥納棺、⑦通夜、⑧通夜振る舞い、⑨葬儀・告別式、⑩お別れ、⑪出棺、⑫火葬、⑬骨上げ、⑭初七日法要、⑮精進落とし、⑯四十九日法要、⑰納骨)があったハズだよ。
テブレ:で、どのくらいまで来たんだ?
セフレ:先般(BTS161)、⑤葬儀社との打合せが終わったところだよ。
テブレ:まだ、半分にも達していないんだな。
フレア:ここからは、巻きで進めていこう。脱線なしの巻きで。
チフレ:納棺についてだね。前に(BTS161)で出てきた、エンバーミングだよね。
セフレ:それも大きな意味での納棺の一つだよ。
カブレ:大きな意味?じゃ、小さな意味もあるのか?
セフレ:納棺には2つの捉え方があって、小さな意味としてはご遺体を棺に入れることを指し、大きな意味としてはご遺体を清め整えてあの世への旅支度をして副葬品を準備して棺に納めるまでを指す場合があるよ。
テブレ:納棺は誰が執り行うんだ?
セフレ:納棺の進行は葬儀社のスタッフや納棺師がやってくれるので、遺族はその儀式に参加する形になって、遺族が実施する場面ではスタッフが手順や方法を説明してくれるので、その通りにすればOKだよ。
チフレ:納棺は、どれくらいの時間がかかるの?
セフレ:だいたい平均で1時間くらいかな。お通夜が18時からの場合は、15時から17時の間に納棺を実施するよ。
フレア:どこでするの?
セフレ:ご遺体を安置した場所やお通夜を実施する場所のどちらかだね。
サブレ:一般的には?
セフレ:自宅が多いと思うよ。ただしお通夜を斎場で行う場合は、斎場の一室で納棺を実施することもあるよ。
チフレ:死に水もやるよね。
セフレ:うん。
テブレ:死に水って何?
セフレ:末期(まつご)の水とも言うのだけど、故人があの世で渇きに苦しむことがないようにとの願いを込めた風習の一つだよ。
テブレ:遺体に水を飲ませるのか?
セフレ:やり方としては、お茶碗に水を入れお箸で脱脂綿をつまみ、お茶碗の水に浸して湿らせ、亡くなった方の口元を脱脂綿に含ませた水で濡らしてあげるんだよ。
テブレ:実際に飲ませるわけではないんだな。
フレア:他にも何かやることがあるの?
セフレ:他には、湯灌(ゆかん)、死化粧(しにげしょう)、死装束(しにしょうぞく)をして、納棺の際に副葬品も一緒に納めるよ。
フレア:湯灌って何?
セフレ:亡くなった方を風呂に入れて清める儀式だよ。
テブレ:実際に遺体を風呂に入れるわけではないだろ?
セフレ:実際は、お湯やアルコールで亡くなった方の体を拭いて清めるんだよ。
サブレ:死化粧は、実際にメイクするの?
セフレ:肌の色を良くするために薄く化粧したり、男性の場合はヒゲを剃ったりする。他には爪の手入れや、髪の毛を整えたり、ご遺体の状態によっては傷を隠すためのメイクを実施するよ。これらのことを病院で看護師が実施する場合は、エンゼルメイクと言うこともあるよ。
フレア:天使メイク?
カブレ:違うだろ。天使のような看護師が実施するメイクだろ、きっと。
セフレ:因みに、病院でご遺体の腐敗・乾燥処置、保清(体を清潔に保つこと)、整髪、メイク、着付けなどをすることをエンゼルケア(逝去時ケア)と言うよ。
チフレ:それってエンバーミングとは違うの?
セフレ:どちらかと言うと、エンバーミングはご遺体を殺菌消毒して、防腐し、欠損部などを修復することが目的になってるんだよ。防腐処置としては、ご遺体の体液を抜くことでドライアイス無しで1週間程度維持することができるらしいよ。
フレア:でも、値段が高いんでしょ、きっと。
セフレ:だいたい15~30万円程度が相場らしい。
(BTS164につづく)
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