ＢＴＳ（００７）

フレア：最近、職場でハラスメントの講習受けたよ。

チフレ：何それ。職場で何か事件でもあったの？

フレア：事件があったわけじゃないけど、職場のカリキュラムで年に数回、計画されているんだ。一般職と管理職に別れて受けるんだよ。

サブレ：個人事業だと、一般教養的な教育とか、管理者講習みたいなのはないんだけど、そういう教育はやっぱり必要かな。

セフレ：人が集まる仕事なので、最低限の知識とか、いろんなことに巻き込まれないための予防策とか学んでおく必要はあるよね。人材育成をメインとした企業や協会とかが、有料でセミナーや講習会を開催してるので、調べて参加する方法もあるよね。

フレア：最近、〇〇ハラスメントという造語が多いよね。

チフレ：何があるの？

フレア：一般的なパワハラ、セクハラの他に、

マタハラ（マタニティ・ハラスメント：出産、育児などに対する嫌がらせ）、

パタハラ（パタニティ・ハラスメント：マタハラの男性版、男性の育児休業取得等に対する嫌がらせなど）、

ケアハラ（ケア・ハラスメント：家族の介護に対する嫌がらせ）、

モラハラ（モラル・ハラスメント：個人の生き様や価値観に対する侮辱や嫌がらせ）、

エイハラ（エイジ・ハラスメント：加齢による能力低下などに対する侮辱や嫌がらせ）、

アカハラ（アカデミック・ハラスメント：大学などで教授がその立場を利用して業者、後輩、生徒などに対する嫌がらせ）、

リスハラ（リストラ・ハラスメント：リストラ対象者に対する嫌がらせ）、

テクハラ（テクノロジー・ハラスメンソ：IT機器に疎い人に対する侮辱や嫌がらせ）、

ジェンハラ（ジェンダー・ハラスメント：性差別に伴う侮辱や嫌がらせ）、

マリハラ（マリッジ・ハラスメント：独身者に対して未婚を理由にした侮辱や嫌がらせ）、

スモハラ（スモーク・ハラスメント：喫煙の強要、受動喫煙など）、

アルハラ（アルコール・ハラスメント：飲酒の強要、お酒の弱い人に対する侮辱など）、

スメハラ（スメル・ハラスメント：体臭・口臭、過度の香水により周囲を不快にするもの）、

ペトハラ（ペット・ハラスメント：ペットを適切に管理・飼育しないことにより周囲に迷惑をかけること）など・・・他にもあるみたいだし、これから更に増えてくるみたいだよ。

チフレ：いっぱいあるね。

サブレ：ハラスメントは、相手を嫌な気持ちにさせることだから、相手次第なんだよね。同じ行為や言動をしたとしても、相手の受け取り方次第ということも。

テブレ：仲良しであれば、大概のことは大丈夫なのでは。

セフレ：そうとも言えなくて、相手が不快に思わなくても、その場にいた第三者が、見て・聞いて、不快に感じれば、ハラスメントとして成立することもあるので、相手以外に、その場にいる周囲の人たちの目や耳などの五感にも気を付けなければいけないよ。

チフレ：怖いね。それじゃ、相手に対して何もできなくなるし、いちいち「これしていい」とか、「こんなことしたら、皆さん不快に感じますか」とか、確認しないとダメなのかな。であれば、面倒だし、何もできなくなっちゃくよね。

セフレ：そうなるんだろうね。でも、社会人としての一般常識やモラルを守っていれば、また自分が他人からされて嫌なことはしないようにすれば、いいと思うんだけど。そういえば、最近、ヒロハラを受けたよ。

フレア：ヒロハラ？　そんなハラスメントは無かったと思うけど。

セフレ：新しく作った。ヒーロー・ハラスメント、又はヒロイン・ハラスメント。

サブレ：ヒーローって、いわゆる正義の味方でしょ。

セフレ：そう、そのヒーローに因んだハラスメント。正義感が強すぎてって感じ。

チフレ：それは、良いことなんじゃないの。嫌がらせになるかなー？

フレア：何となく分かる感じがする。世の中、綺麗ごとだけじゃないということ？

セフレ：モラハラの一種になるかもしれないけど。自分の正義（感）を相手に強要すること。

サブレ：それって、例えば、ヒーローが悪人とか怪獣とかと戦って、みんなを助ける行為のこと。悪者をやっつけるのは良いことなのでは。

テブレ：ウルトラマンだって、もともと地球育ちではないのに頑張ってるぞ。しかも無償で。やっぱヒーローは凄いぞ。

セフレ：最後にはビームとかキックとかで、悪人や怪獣を粉々に破壊してしまうけど、悪人や怪獣にだって、生きる権利があるし、悪人や怪獣となってしまった理由（遠因）があるはず。うまく共存できる道を、妥協点を探すことだってできるはずなのに。一方的に破壊だよ。

サブレ：他の人たちの安全を考えればやむを得ないのかも。また他に解決の手段がなかったのかも。

テブレ：今のウルトラマントリガーで、確か５８人ぐらい地球のお助けに来てるぞ。なかには、怪獣や宇宙人を説得して宇宙に帰ってもらったりしてることもあるぞ。

セフレ：特撮テレビでのヒーローの振る舞いはおいといて、そういった個人の中の正義（感）を他人に一方的に押し付けるのは良くないよね。特に、全く関係の無い第三者が、自分の正義感だけに突き動かされて、割って入ってきて、一方的に叩きのめす行為は許せないよ。常識ある社会人がする行為ではないよね。

フレア：あー、それ、ネットとかでよく見るやつ。炎上したりしてるよね。

テブレ：でも、悪はやっつけないといけないよ。

セフレ：ＳＮＳなんかでも、よく目にするよね。意見を言うのなら、「ダメ」とか「削除要求」「謝罪要求」とかだけではなく、相手の立場やその趣旨を理解して、「どうすれば良いのか。良くなるのか。」という対案をしっかり提示すべきだよ。一方的な否定、拒否では、大人の対応ではないよ。

サブレ：世の中に、相手の立場や趣旨まで理解して、建設的な意見を言える人なんているのかな。

セフレ：沢山いるよ。お仕事として、みんなやってることだよ。日本の経済、外交なども自分たちの主張をしつつも、相手の立場や意見も尊重して、ともに協力して仲良くやっていけるよう、上手に落としどころをさがしてるんだよ。

サブレ：落としどころねー。外国の人にも、そんな概念はあるのかなー。英語では何というの？

チフレ：たしか「practical solution」＝「実用的な解決策」だったと思う。

フレア：なんだか、生活しづらい世の中になってきてるのかな。

セフレ：そうだね。でも、ブレインズのメンバー内ではそういうことが無いように気を付けようよ。

サブレ：まだ、あと１人、登場してないけど、このメンバーは仲良くやっていこう。

チフレ：互いに良いところも、悪いところも認めつつ注意し合っていけば、大丈夫なのじゃないかな。

セフレ：サークルのメンバーも、そうあって欲しいよね。

フレア：そこは、先生がしっかりしてるから大丈夫でしょ。