さちこの部屋(031)

「よりMoova Lessonを楽しむ方法」〜その1〜


 レッスンに参加していて、先生やお友達に訊きたいけど今更訊けないということ、誰しもあるんじゃないでしょうか。

 今回はこちらから一方的にではありますが、レッスンをより深く楽しめるコツをお知らせします。

 ZUMBAは純粋に音楽を楽しんでいただくために、ノンバーバルキューでのリードとなっています。

 ノンバーバルキューとは、口頭での指示出しではなく身振り手振りでの指示出しのことを言います。

 これに対して、例えばエアロビクス等で「レッグカール…グレープバイン…シャッセ…」などの口頭で次のステップの指示を出すことをバーバルキューと言います。

 私が初めてフィットネス・インストラクターになった時は、㈱日本アロービック・ダンシングという会社に所属しておりました。

 エアロビクス・ダンスは、1967年にアメリカ空軍の健康維持、増進のためにケネス・H・クーパー博士が提唱した有酸素運動理論に、ジャッキー・ソーレンセンという女性が世界で初めてダンスを融合させて生まれました。

 ラテン音楽ではないですが、ZUMBAと同じくプレコリオ(振付けが決まっているプログラム ZUMBAは振付けのアレンジも自由ですが)のプログラムで、所属するインストラクターは完コピしてレッスン指導にあたります。

 ㈱アロービック・ダンシング(アロービックとは、エアロビクスを英語の発音に近い形で表記したもの)という会社は、ジャッキーが開発したアロービック・ダンスの日本の代理店のような会社です。 

 アロービック・ダンスはノンバーバルキューのリードも使いますが、基本的にはバーバルキューでのリードです。

 長年バーバルキューでのリードに慣れ親しんでいた私にとって、ノンバーバルキューでのリードは、最初はとても違和感があり難しいものでした。

 シナリオのセリフのようにステップを口頭で言っていくのは、そんなに難しいことではありません。

 参加される方にとっても、視覚と聴覚の両方からの情報が入ることで慣れるまでの時間が速いことでしょう。

 もちろん、そのステップの名称を全く知らない方にとっては、言われても次に何をするのやら…ということになりますが、何度かレッスンに参加しているうちに「あー、この動きは○○って言うのね」とご理解いただけるようになります。

 一方、ノンバーバルキューのレッスンは視覚からの情報のみとなりますが、その分音楽をより深く楽しめ、レッスンへの集中力が増す、というメリットがあります。

 ただし、ノンバーバルキューの場合、同じ動きでもインストラクターによって指示出しのジェスチャーが違ったり、インストラクターが見えないとさっぱりわからない…ということに。

 それと、いろんなインストラクターを見て思うのが、どこまで指示出しの合図を出すのかは、そのインストラクターそれぞれの考え方やサービス精神によるところが大きいということです。

 例えば、一曲の中で同じコンビネーションが出てくる時に、一回目に合図を出したからもういいよねというインストラクターもいらっしゃるし、最後まで細やかに合図を出してくださるインストラクターもいらっしゃいます。

 私は元々バーバルキューでレッスンをしていたので、曲のエンディングまでセリフのように通してキューを出す、というのに慣れていましたし、自分が初めてZUMBAのレッスンに参加した時に(イベントでの単発レッスンへの参加でした)、ほとんど全くキュー出しのないインストラクターでしたので、「なんのこっちゃ???」とさっぱりわからない!…けど、せっかく参加したから何とか全て遅れながらも必死こいてついて行かねば!…という経験から、やはりわかりやすさ第一!!という信条に。

 毎回必ず同じメンバーの方が参加しているベテランばかりのクラスならば、あまりしつこく合図を出すのもかえって邪魔になるかもしれませんが、一般的なレッスンでは参加される方が流動的です。

 そのため、毎回参加されている方も、半年ぶりに参加される方も、初めて参加される方も、皆さんが安全に楽しく参加できるようにすることがインストラクターの使命だと私は考えています。

 なので、私はかなり細かく合図を出すタイプのインストラクターかと思います。

 レッスンをより楽しむために、まずはインストラクターから目を離さずに参加してみてください。

 当たり前…と思われるかもしれませんが、いやいや、人の集中力はそんなに続かないもので、意外と皆さんレッスン中にぼーっと夕飯のメニューを考えていたり、あさっての方向を見ていたり…思い当たる節がありませんか?

 レッスンはインストラクター1人対大勢の皆さんが向かい合って行っているので、こちらから俯瞰で見ていると、「あー、あの方全くこっちを見ていないな~」とか、「今日はお疲れなのか集中力が途切れているなぁ」とかけっこうわかります。(笑)

 すると次の瞬間、その方は確実にステップを間違えます😅

 もちろん、ちょっとくらい間違えたってかまわないのですが、間違えてしまったことで慌てて転んでしまったりしては怪我のリスクが上がってしまいます。

 そして正しい動きを習得しないと、せっかくレッスンに参加していても身体的な効果が半減してしまうもったいない事態にも。

 まずは、インストラクターが見える立ち位置を確保しましょう。

 武道場は広いので、鏡に写らなくても良ければ、見える位置は確保できます。

 いわゆる見やすい良い立ち位置を確保できた方も、一度周りを見渡してみてください。

 例えば一歩横にずれて差し上げることで、後ろの方々が見やすくなる可能性もあります。

 また、見辛いと前に前に出ようとされる方がいらっしゃいますが、逆に斜め後ろに下がることで意外と見やすくなるという場合もあります。

 私も全体を見て、明らかにあの方見辛いよね…という場合は比較的空いている場所をご案内することもあります。

 あまり過度に最初の立ち位置からちょこちょこ移動するのは他の方が気になる場合もありますが、きちんとソーシャル・ディスタンスを取れるスペースがあれば、一言周りの方にお断りを入れた上、どうぞ移動して快適にご参加ください。

 まあ、究極早めにお越しいただくのが見やすい場所を確保する一番の方法ですが。

 そして、見やすい立ち位置を確保したら、インストラクターから目を離さないこと。(もちろん、もう覚えている振付けで、お友達とキャッキャ騒ぎたい時は目を離してもかまいませんよ。でも時々は確認のため見てくださいね。(笑))

 合図が何を意味するのかは、何度も参加していると自然とご理解いただけると思います。わからない時は遠慮なくレッスン前後や休憩時間にお声がけくださいね。

 私がよく行う、人差し指と中指を目の下あたりに当てる合図、「何か変わるので、より集中して見てくださいね」という意味なのですが、私がマスクのズレを直しているのだとずっと思っていた方がいらっしゃいました。(笑)

 コロナ禍ならではで、確かにそういうふうにも見えるか〜と新発見でした😆

 合図はインストラクターによって微妙に違うので、同じインストラクターのレッスンに参加していると見慣れて覚えやすいかもしれませんね。

 インストラクターは皆さんが次の動きにスムーズに移れるよう、ちょうどのタイミングで指示出しの合図を出しています。

 合図の意味さえ把握し、こちらを見ていてくだされば、新曲でもそんなに戸惑うことなく楽しめると思います。

 ちなみに、合図の種類としては動きの回数、動く方向、どちらの脚から動くか、動きの強弱、またはターンする、ジャンプする、次よく見て!、もうすぐ曲が終わりますよー、もっと気分アゲてアゲて〜⤴等など。

 これらの合図を単品で出す場合もあれば、片手は方向、反対の手で回数を出したり、次の動きを少し早めに動き出してお見せする…など多種多様にあります。

 振付けでわからないことがある場合も、遠慮なく質問しに来てください。

 レッスン参加者のなかにも色いろんな考え方の方がいらっしゃるので、インストラクターと同じ動きができなくても、汗をかいてスッキリできれば良し!というのも有りです。更にもう一歩踏み込んでみると、習い事感覚で徐々に習得、上達していくと達成感も味わえて、更に継続するモチベーションになりますよ。

 何歳になってもできる事が増えていくのは楽しいですよね!

 大人になるとあまり人から誉められることってなくなりますし😅

 人と比べることは意味がないですが、一年前の自分と比べて、「こんなこと(ダンス、筋トレともに)もできるようになった〜✨」と自分で自分を誉めてあげてください。

 いつでも前向きに、そしてこの世にたった一人の自分を大切にするということに繋がりますよ!

 Moovaを通して、いつでも皆さんが安全で効果的で楽しい時間を過ごせるよう、全力で応援いたします😊

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