さちこの部屋(036)
Chit Chat(11)
今朝、フジTVの「ノンストップ!」という番組で、親の最後にどう向き合うか?というテーマで信友直子監督が遠方に住むご両親の老老介護について、ドキュメンタリーとしてまとめた映像を放送していました。
他のことをやりながらチラチラ観ていたので、細かい部分は定かではないのですが、いろいろと感じ入ることがありました。
70代後半で認知症を発症したお母様の介護のために仕事を辞めて実家に帰ろうかと悩む信友直子さんに、90歳近いお父様が自分が面倒をみるから仕事を続けなさいと言ってくれたそうです。
信友さんはフリーランス、一端仕事から離れたらまた必ず仕事に戻れる保証はない…。
ご両親のことも心配だけれど、ご自分の今後の生活を考えたらどうしたら…。
お父様が察してくれたのでしょうね。
お父様は家事一切をお母様に任せきりだったそうですが、家事と奥様のお世話を一手に引き受け、でも愚痴を一切こぼすことなく毎日奮闘されていたそうです。
途中、お母様が脳梗塞を患い入院したりして、紆余曲折もあって数年の介護の後、お父様と信友さんに看取られて眠るように息を引き取られたそうです。
お父様はその時99歳!
そして、101歳の今もお元気にマイクを握ってお話しをなさっていました。
長年築いた夫婦の絆にも涙しましたが、お父様のポジティブに生きる姿勢に心から感動しました。
私の母も数年前から認知症になり、徐々に進行し、今は父が炊事を担っています。
今まで、たまに父が料理をすることはありましたが、やはり世代的に家事は女がするもの、という考え方でしたので、色々と苦労しているようです。
今どきはタレを絡めたら完成!みたいな便利な食材もたくさん売っているし、特別食を作らなければならないわけではないので、どうとでもなるとは思いますが、やはり、たまに楽しみのためにしていた料理と、毎日の必須の家事としての料理とでは勝手が違うようですね。
あと、認知症だからとわかってはいても、疲れているとどうしてもイライラしてしまうことも。
そんな時は姉に電話をして愚痴を聞いてもらっているようです。
うちの父もすごく頑張っているなぁとは思いますが、信友さんのお父様はたった一人で、介護サービスもあまり利用せず、愚痴もこぼさず、お母様が入院中は毎日一時間かけて徒歩で病院に向かい、そして何とその帰りに筋トレをしてから帰宅されていたそうです。
腰も曲がり、シルバーカーを使用してトボトボと歩くだけでもやっと…という状態なのに。
筋トレを始めた理由は、入院中の奥様が帰ってきた時に、おむつ交換から何から介護をするのに筋力が必要だから。
90代半ばにして、筋トレを始めるその意識の高さと、継続した意志の強さ!
本当に素晴らしい!!
三芳町総合体育館で、多分何かのリハビリの為に通われているのか、歩くのもやっと…というご年配の男性を何度かお見かけしたことがあります。
それこそ、1メートル進むのに数秒かかるくらい。
私のレッスンに参加してくださっている方ではないので、お名前もお歳も存じ上げませんが、その背中に向かって「尊敬します!頑張って下さい!!」とエールを送る気持ちでいっぱいになりました。
老化は必ず皆さんに平等に訪れるもの。
でも、どう向き合っていくかで、人生がより豊かなものになるかどうかが分かれると思います。
なるべく緩やかに老化と付き合っていきたいですね。
あとから慌てることのないように、できれば若いうちから健康維持のための身体作りを積み重ねていくのがベストだとは思いますが、何かを始めるのに「もう遅い!」ということは無いと思います。
Moova会員さんの中でも80代後半になってからZUMBAを始められた方がお二人。
女性ではたまにいらっしゃいますが、男性で、何十年も運動から遠ざかっていらした方がいきなりZUMBAレッスンに参加するのは、バンジージャンプをやれ!と言われるくらい勇気のいることなのではないかと。
今までも、もう少し下の世代の方でチャレンジしてくださった方はいらっしゃいましたが、やはり挫折されてしまう方が多かったですね。
そんな中、継続してレッスンに参加し、お一人の方は今ちょっとお休み中ですが、ZUMBAウェアも着て楽しむようになったりと、ほんとに素敵です✨
私がその年齢になった時、同じようなチャレンジができるよう、いつまでも前向きにトライする気持ちは持ち続けたいなぁと思います。
まだお子さんが小さい若い世代の皆さんも、人生の先輩達を見習って、更に下の世代の方たちに憧れられる存在になれるよう、一緒に頑張りましょうね😊
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