さちこの部屋(059)
「人に伝えるって難しい」
ここのところ、10周年記念関連の様々な事柄について、ホームページやLINE公式アカウント、そしてレッスン前の5分間を使い皆さんにお知らせしています。
中にはお申込み期限のあるお知らせもありますし、日程やレッスン開催場所の変更など、全ての会員さんに確実にお伝えしなければならない情報もあります。
ところが、うちのサークルはかなりきめ細かく周知していると思うのですが、時折り「え?それこの間お知らせしたじゃん💦」みたいなことがあります。
私自身、子供の学校からのお知らせを適当にナナメ読みしていて「あ、しまった…うっかりしてた!」ということが多々ありましたので、ホームページやLINE公式アカウントでのお知らせが正確に伝わっていないということもあるでしょう。
なので、念には念を入れてレッスン前の5分間にも口頭でお知らせしています。
曜日によって参加者の顔ぶれも変わるので、最低でも一週間は通して同じお知らせをしています。
でも、ここまでしていても、なかなか全員に伝わらないんだなー…これが😅
ひとつには、Moovaの皆さんの仲が良すぎて、私が話し始めても「あ〜、○○ちゃん、久しぶり!」とか、プチ井戸端会議が始まってしまったり(気持ちはわかります。私も保護者会でやってしまったことがあります。)、皆さんにとっては趣味の場でお仕事ではないので単にぼ~っとしてしまっていたり。
もうひとつは、武道場ではピンマイクの入りがあまり良くないこと。
何度かスタッフさんには相談して改善していただいているのですが、それでも皆さんがお喋りを始めてしまうと、ピンマイクが負けてしまうことも。
中には少しお耳が遠くなられた方もいらっしゃるので、聞き取りがし辛い様子。
「知らなかったけど、別にいいや~」という方もいらっしゃるでしょうが、逆に知らなくて困った💦という方もいらっしゃるはず。
皆さん、そんなに長い時間ではありません。
ほんの3~5分くらいの短い時間、お口にチャック(言い回しが昭和だなぁ…)をして、ご自身が既に知っている情報でも、黙ってお付き合いくださると助かります🙏
このように、「人に伝える」というのは本当に難しい。
単なるお知らせだけではなく、私の仕事ではダンスのリードをノンバーバルキュー(口頭ではなく、身振り手振りのジェスチャーで指示を出すこと。)で行う決まりになっています。
何年もレッスンに参加してくださっているベテランの方ばかりのレッスンならばともかく、常に初心者の方が混在しています。
これは私がこの仕事に従事するようになってから、ずーっと変わらず存在しているテーマのひとつ。
ベテランの方と初心者の方と、同時に同じレッスンで楽しんでいただくにはどうすれば良いのか。
口頭で指示出しできればぐっと楽なんですがね…。
まあ、決まりは決まり。
どちらかのレベルに合わせてのクラス分けが無い以上、いかに細やかにノンバーバルキューを絶妙なタイミングで出せるかに全てがかかっていると言っても過言ではない!
参加者の皆さんから見て、どの角度で指示出しをすれば見やすいのか、この場合は右手での回数の指示か、左手での方向の指示か?…などなど、皆さんがストレスを感じること無くダンスを楽しめるよう、あれこれ検討、練習してからレッスンに組み込んでいます。
それでもまだまだ未熟なところもあり、「あらま、全然振付けの細かい部分が伝わってなかった~😳💦」なんてこともちょいちょいありますが。
他にも、今年の夏、久しぶりに娘と大喧嘩したのですが(いや、喧嘩というより、娘が一方的にプリプリ怒っている😁)、自ら仲裁をかって出てくれた次男が私と娘の話しを両方聞いたところ、娘の方が勝手な思い込みで諸々勘違いしているのだろう、という結論に。
大学生になったとはいえ、やはりまだまだ子ども。
親に対する甘えからくる我儘もあるでしょうし、かといってこちらから歩み寄ってやるほどの小さな子供でもないわけで。
こちらは大人で、そして親なので同じ土俵に立って喧嘩する気にもなれず、放置しています(笑)
幸い、一緒に暮らしていないので気まずさもないですしね。
あとよく男性が言う、「言わなくてもわかるだろ?」っていうご意見。
わかる時もあります。
が、超能力者じゃあるまいし、全てわかるわけないだろー!って思います(笑)
(主婦の皆さん、これ、あるあるですよね?)
夫婦だろうが、親友だろうが、どんなに仲が良くても、言葉にしなければ伝わらないことってたくさんありますよね。
言葉にして相手に伝える努力をすること、そしてそれに応えてきちんと相手に気持ちを向けて聞くことって、近しい間柄ほどついついおろそかにしてしまいがちですが、より良い関係性を築くために、絶対に手を抜いてはならないことかと。
お互いに理解し合ったり、大事な情報を共有したり、そのためのコミュニケーションツールとして、神様が人に「言葉」を与えてくださったのだと思います。
同じ言語を使う日本人同士、それなのに誤解が生まれてしまったり、正確な情報が伝わらなかったり、本当に難しいものですね。
以前、研修に参加した際に、「聞く」と「傾聴」するのでは全く違うと教えていただきました。
きちんと相手に耳を、目を、そして心を傾けて聞く、慌ただしい毎日の中、それを完璧に行うのは大変なことだと思いますが、「傾聴」し、相互理解を深め、相手の気持ちに寄り添うことができれば、そこに本当の「和」や「信頼」が構築されるはず。
最近、10周年記念関連の準備でバタバタしていたので、今回の記事を書くことで改めて「傾聴」することの大切さを思い出すことができました😊
※ 「傾聴」とは
「耳を傾けて、熱心に聞くこと」を意味する言葉で、相手の気持ちに寄り添って、注意深く共感的に「聴く」ことを指します。英語では「active listening(アクティブリスニング)」とも呼ばれます。
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