さちこの部屋(105)

「小さな夢」〜その1〜


 私はあまり大きな夢を抱くタイプではないのだが、「あー、こうなったらいいなー」ぐらいの小さな夢はちょろちょろある。

 その中のひとつ、「職場からの帰り道に呑み屋があったらいいのにー」と若い頃から思っていた。

 私は若い頃から引越しが多く(別に父が転勤族だったわけではない。)、幼い頃から数えると計14回引越ししている。

 そんなに引越しを繰り返しているのに、「職場からの帰り道に呑み屋」の夢は叶っていなかった。

 もちろん、最寄り駅の駅前には呑み屋はあった。

 今の最寄り駅にも呑み屋はある。

 だが、私は今ほとんど車通勤なので、駅を利用するのは週に1回。

 しかも帰りが夜遅いので、駅前の呑み屋に立ち寄ることは皆無。

 何故帰り道に呑み屋が欲しいのか。

 答えは簡単、一日お仕事を頑張ったら、すぐにでもキンキンに冷えたビールで乾杯したいじゃないですかー。

 そして、ほろ酔いになったらとっとと自宅に帰り着きたいじゃないですかー。

 離婚前に住んでいた家は駅から徒歩20分くらいはかかるので、ベロンベロンに酔っ払って自転車を押して帰るとなると一苦労。

 以前、自転車を押しながら千鳥足であっちにフラフラ、こっちにフラフラと歩道内を蛇行していたら、警察の方に「大丈夫ですか?帰れますか?」と声をかけられたことがあった。(決して怪しい人物だと疑われたわけではない。)

 「はーい、大丈夫れーす!酔…っ払っちゃったからぁ~自転車押して帰りまーふっ!🥴」とろれつの回らない口で答え、再び歩き出した。

 が、すぐにバランスを崩してすっ転び(押してただけなのに笑)、「あー…さっきお巡りさんに、帰れなーい、パトカーで送ってくださーい🙏って泣きつきゃよかった…。」と後悔する始末。(そんなことしてもらえるわけはないのだが。ちなみにこの日、記憶が確かならば3~4回は転んだ。)

 小一時間かけてやっと帰宅し、翌日になったらあちこちに青あざが。

 この時は特にベロンベロンだったのだが、翌日謎の青あざがあるのはちょいちょいあったし、せっかくほろ酔いでいい気分になっても冬だと帰宅するまでに酔いも醒めるし。

 そんな訳で「職場からの帰り道に呑み屋」にずっと憧れていた。

 そうしたらなんと!

 つい先月、その夢がついに叶った〜😆

 私の愛車を停めてある駐車場から自宅までの間に小料理屋が✨

 この立地なら、車通勤の帰りに車を停め、そして自宅に着くまでの間に呑み屋があり、仕事上がりにちょっと一杯…というのが成立する!

 いやっほ〜ぅっっ😆

 元々古い居酒屋さんだった所が廃業して空き店舗になっていたのだが(コロナ禍中だったのでその居酒屋さんには入ったことはなかった。)、そこを新しいオーナーがリノベーションして小料理屋に。

 改装工事中からずっと「何屋さんができるんだろー?呑み屋かなー、カフェかなー?」と娘と噂していたのだが、小料理屋の看板が設置された時には小躍りして喜んだ。

 そしてオープン初日、開店時間にぴったり合わせて(どんだけ気合い入ってんねん笑)一人で小料理屋へGo!!

 まだ30代前半の若い女将さんが着物に白の割烹着で出迎えてくれる。

 うんうん、小料理屋の女将さんはこうでなくっちゃ。

 気分アガるわー✨

 入店して1時間くらいは他のお客さんはいらっしゃらなかったので、カウンターに腰掛けて女将さんと談笑しつつ、素朴な家庭料理の雰囲気のお惣菜をツマミに、キンキンに冷えた生ビールと冷酒を嗜む…。

 たーのしーっっ!!

 これぞ大人の楽しみ。

 ちょうどほろ酔いになった頃に数組のお客さんが入ってらしたので、お勘定して帰宅。

 そしてすっ転ぶ間もなく、あっという間に自宅に到着。

 ナイスーっ!!

 何か努力したわけではないので運が良かっただけの話しだが、夢って叶うもんだなー。

 神さま、有難うございます🙏✨

 まだ1回しか行けていないので、定休日とかの詳細までは確認していないのだが、興味のある方は個人的に私にLINEくださいね。

 お店の場所、お教えします。

 ここのところ感染が増えてきているので、しばらくまた皆さんと呑み会はできないけれど、落ち着いたら是非ご一緒しましょう♪

 お店の名前は「小料理屋 英(はな)」です。


〜その2〜に続く。

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