BTS(128)
フレア:最近、「シュウカツ」が気になるんだよね。
カブレ:ん? 今の会社、辞めるのか? 以前から不満があるって言ってたよな。
チフレ:えー? そっちの就活なの? てっきりお墓の準備とか、棺の準備とか始めるのかと思ったよ。
セフレ:最近では、終活の中に、定年後の第2の人生に向けた就活も含めているみたいだよ。
フレア:そんなに大きな意味はないのだけど、寿命が延びてるとはいえ、いずれ人間には等しく人生の終わりが来るわけだから、何か準備しておかないといけないのかなーと思って。
サブレ:終活って、いつ頃にできた言葉なの? 子供の頃はそんな言葉は無かったと思うけど。
チフレ:ここ10年くらいじゃないのかな。
テブレ:2012年頃の流行語大賞でエントリーされていた記憶があるぞ。
セフレ:だいたい2010年頃に、そういった雑誌や書籍が出回るようになってきたんだよ。
カブレ:じゃ、まだ最近の言葉なんだな。
フレア:なぜ、2010年頃に終活が話題になったり流行したりしたの?
セフレ:2010年頃は、ちょうど日本の総人口が増加から減少に転じた時期でもあるんだよ。
サブレ:日本の人口を増やすなら終活よりも、婚活や妊活をテーマにした方がいいのにね。
セフレ:実は、婚活の方が終活よりも数年前、2007年頃にできた言葉なんだよ。
カブレ:言葉としては最近だけど、婚活自体は以前から、お見合いだとか合コンだとか結婚相談所なんかがあったんだよな。
サブレ:最近では、スマホでのマッチングアプリが主流だけどね。
フレア:妊活は、いつごろできた言葉なの?
セフレ:妊活のほうが、ちょっと遅くて2012年頃にでてきた言葉だと言われてるよ。
カブレ:妊活もそうだよな。昔からあった不妊治療をちょっと言い換えた感じで、人工授精、体外受精、試験管ベイビー、顕微授精、代理出産などがあるよな。
チフレ:そういえば、何かの本で読んだんだけど、江戸時代には結婚して3年間子供が生まれなければ離婚させられたらしいよ。
セフレ:そうらしいね。他にも離婚の条件として、夫の父母(義父母)に従わない、おしゃべり好き、嫉妬深い、伝染病、淫乱、窃盗などもあったらしいよ。
カブレ:マジかー。江戸時代じゃなくて良かった。
サブレ:婚活も妊活も、就職活動から派生して生まれた言葉なの?
セフレ:そうだよ。婚活は結婚活動。妊活は妊娠活動だよ。
フレア:じゃあ、終活は?
セフレ:「人生の終わりのための活動」が語源だと言われており、それを略して終活になったと言われているよ。
フレア:もう1回、同じ質問をするけど、なぜ、2010年頃に終活が話題になったり流行したりしたの?
セフレ:2010年頃は、ちょうど第二次世界大戦後の高度経済成長期を支えた、いわゆる団塊の世代が高齢者(65歳以上)となった時期でもあるんだよ。
チフレ:さっき、2010年頃に日本の総人口が減少し始めたと言ったでしょ。
セフレ:うん。言った。
チフレ:ということは、平均寿命は延びているはずだから、出生率が低下して、若者が少なくなっているんだよね。
セフレ:いわゆる少子高齢化だよね。今では人口の約30%が高齢者(65歳以上)だよ。
テブレ:今の話を聞いていると、終活という言葉には意図的なものが感じられるんだけど。
セフレ:その感覚、正しいと思う。
テブレ:やっぱりそうか。完全に経済効果を狙った造語だろ。
セフレ:そうだよ。経済を活性化する。いわゆる、借金をしてでもお金を使ってくれる世代が減少したために、人口の30%を占める高齢者に経済活性化の起爆剤としての期待があるんだよ。
フレア:そういった日本の事情というか、社会経済安定のためだったんだね。
サブレ:サークルMoovaだって高齢化社会に貢献していると思うよ。
セフレ:健康産業として、高齢者が元気で健康的な暮らしができるようにサポートしてるということ。
サブレ:そう。そして、食事会とか旅行とかで日本の経済にも貢献するということ。
カブレ:ところで、サークルMoovaの平均年齢は何歳なんだ?
サブレ:ざっくり55歳くらいだって言ってたよ。
チフレ:定年が60歳だとしたら、55歳は終活を考えるには良い時期なのかもね。
フレア:そう。その終活について教えて欲しいんだけど。
セフレ:それは次回に。
(BTS129に続く)
0コメント