BTS(135)

(BTS134からの続き)


フレア:終活について何から始めようか?

テブレ:その前に、前回エンディングノートの映画を観ただろ。

チフレ:うん。それぞれ観たよね。

テブレ:それで、エンディングノートと遺言状の違いが分からなくなったんだけどな。

フレア:なんとなくのイメージでは、遺言状の方がキッチリ型にハマったお堅い感じで、エンディングノートのほうが自由に気楽に書ける感じのように思うんだけど。

サブレ:遺言状は、司法書士とか弁護士に依頼して作ってもらうんじゃないのかな。エンディングノートは、自分でチャチャっと書いてもいいような感じだよね。

テブレ:それぞれ何を書いたらいいんだ?

チフレ:遺言状は書き方が決まってるんじゃないの?

セフレ:そうだよ。

カブレ:そもそも遺言状は何のためにあるんだ?

テブレ:大事なコトを決めるためでしょ。

フレア:その大事なことが知りたいの。

セフレ:それは相続に関することだよ。

サブレ:遺言状、イコール遺産相続ということなの?

セフレ:そう。いちばん揉めることだからね。

サブレ:万が一、遺言状を書かなかった場合はどうなるの?

セフレ:以前話した法定相続人に対し、民法の規定に従って遺産が配分されるんだよ。

カブレ:法律で決まってるなら、わざわざ遺言なんて残さなくてもそれに従えばいいだろ。

セフレ:そうとも言えないんだよ。逆に、遺言状が無いからこそ揉めることもあるんだよ。

テブレ:それは資産家とか金持ちだけの問題で、一般庶民は関係ないだろ。

セフレ:そんなことないよ。最近の統計によると資産価値が5,000万円以下での係争が全体の75%を占めると言われてるよ。

フレア:それ、どんなことが問題なの?

カブレ:だから、法律で優先順位ともらえる範囲と配分割合が決められているのだから、揉めることなんて無いだろ。

セフレ:法律はそうだけど、人間同士の話し合いになると感情が入って複雑になるんだよ。

フレア:例えば、どんな事なの?

セフレ:故人の生前において、日常の世話をしていた人とそうで無い人の取り分の違いだとか。そもそも親子、兄弟の仲が悪いとか。今まで親戚付き合いの無かった孫が権利を主張するとか。愛人の子が貰えるハズも無いのに権利を主張するとか。いろいろあるんだよ。

チフレ:兄弟とか親戚が多いと大変なんだね。

サブレ:最近は少子化の傾向にあるから、そういった問題は少なくなるかもね。

テブレ:その代わりに、寿命が長くなってるから、孫とか曽孫が権利を主張してくるかもな。

チフレ:とにかく民法には関係なく、遺産を与えたい人に幾ら配分するかを明確に書けばいいのかな?

セフレ:そうだね。実は遺言状には相続の記載以外にも、財産の処分に関することや、相続人の身分に関すること、遺言執行者に関することも記載することができるんだよ。

フレア:また、よく分からない言葉が出てきたよ。

セフレ:次回は、それらの用語の解説から始めよう。


(BTS136に続く)

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