BTS(220)

(BTS219からの続き)


カブレ:やっと、所得税の壁の仕組みの説明だな。

セフレ:まずは、所得税算出の仕組みとして、個人の年収=年間収入(給与収入)から、ボーナス、交通費などの経費、基礎控除の金額、給与所得控除の金額、更には生命保険料などの所得控除を引いた残りの年収(課税所得)に所得税の税率を掛けて個人の所得税額が算出されるんだよ。

カブレ:計算式は分かったから、160万円の根拠は?

セフレ:160万円の壁とは、経費としての交通費が0円、生命保険料などの所得控除も0円とした場合に、基礎控除額の65万円と給与所得控除額の95万円を足した金額なんだよ。

カブレ:65万+95万=160万。おお、本当だ。そういうことだったのか。

テブレ:ちなみに、今までの103万円の壁の計算式は?

セフレ:今までは、基礎控除額が55万円で給与所得控除額が48万円だったから103万円だよ。

チフレ:でも、これにも条件があって、会社員やパート・アルバイトなどの給与所得者で年収が200万円以下の場合なんだよ。

セフレ:一般的に、160万円の年収の壁(以前の103万円の年収の壁)は、パート・アルバイトなどで働く人が気にする壁であって、年収200万円以上を稼いで働いている人は特段気にする必要はないよ。

フレア:ん? じゃ、年収200万円以上の人には、控除がないの?

セフレ:年収2,500万円を越えなければ年収の額に応じた基礎控除を、年収850万円を越えなければ年収に応じた給与所得控除を受けることができるよ。

カブレ:それ興味があるな。年収に応じて、所得税の課税率も異なるんだろ。

セフレ:そうだよ。一般的に、基礎控除は年収が増えると少なくなり年収2,500万円を越えたら0円。給与所得控除は年収が増えると多くなり年収850万円を越えると一律195万円の控除となる。これらは、表にまとめてあるので確認してね。

サブレ:前回の話題にあった、所得控除が適用された場合は160万円以上の収入でも大丈夫なの?

セフレ:大丈夫だよ。

フレア:どんな場合が、160万円を越えてもいいの?

セフレ:前回の説明にもあったけど、年間のボーナスや交通費の他に、生命保険料と個人年金を支払っている場合はその合計金額分(それぞれの支払い金額に応じて控除額が変動)が、160万円を越えても大丈夫だよ。

チフレ:でも、会社員の場合、生命保険料、個人年金の控除は一般的に配偶者や扶養親族の分も含め主人(納税者)がまとめて申請しているよね。

セフレ:一般的にはそれが主流だね。手続きが楽だし。

テブレ:ふるさと納税の場合は?

セフレ:年収が160万円の場合は、ふるさと納税の控除額が8,000円程度なので、家族単位でまとめて主人(納税者)が寄付して申請した方がお得かもしれないよ。

セフレ:ふるさと納税の控除額は、年収と家族構成によって控除の限度額が決まっているので、控除の限度額以上を寄付した場合は、限度額以上の部分は自己負担となるので、結果、損することにもなるよ。


(BTS221につづく)

ブログサイト

Moovaスタッフによるブログを綴ったサイトです。 週に1回、土曜日朝を基準に更新しています。