BTS(096)
(BTS95からの続き)
セフレ:今回は、ICTとIoTの話題だよね。
フレア:そう。それでお願いします。
セフレ:まず、ICTやIoTについて分かる人はいますか?
カブレ:いないよ。聞くだけ無駄だぜ。
セフレ:そうか。
サブレ:そもそも、そういったことを知るための教科書的な本があるの?
セフレ:一応あるよ。
テブレ:それ何だ?
セフレ:情報通信白書(通称、ICT白書)。
チフレ:それ何の本なの?
セフレ:総務省が日本の情報通信分野における現状、政策、産業などについて毎年発刊している本だよ。
フレア:ところで、経済白書とか防衛白書とか聞くけど、白書って何?
セフレ:省庁が編集・発刊する本のうち、政治、社会、経済の実態及び政府の施策や現状について国民に広く知らせるための本のことだよ。
カブレ:何故、白書と呼ぶんだ?報告書でいいじゃないか?
セフレ:白書という名称は、イギリスの内閣が議会に提出する公式報告書に由来があって、その報告書の表紙の色が白だったのでホワイトペーパー(white paper)と呼ばれるようになり、日本でもそれに倣って省庁が作成する報告書を白書と呼ぶようになったんだよ。
チフレ:でも、外務省が出してるのは外交青書だよ。白書じゃないよ。
セフレ:それもイギリスの影響で、外交官が議会に提出する報告書の表紙が青色だったことからブルーブック(blue book)と呼んでいて、それを日本の外務省が取り入れたからだよ。
サブレ:いずれにせよ、お国が出してる本でしょ。何だか難しそう。その情報通信白書には何が書いてあるの?
セフレ:情報通信白書には、IT(情報技術)やICT(情報通信技術)に関する政府の取り組み、政策や戦略、その進展の状況、国内外の情報通信産業業界の動向、今後の方向性や展望、各種資料などが書かれているよ。
チフレ:もう少し具体的に。
セフレ:もともとは約50年前(1973年)に通信白書として発刊されたもので、当時は郵便、電話、テレビ放送、ラジオ放送などが主要な内容として記載されていたんだよ。
チフレ:今は何が書いてあるの?内容が違うの?
セフレ:その後、携帯電話、インターネット、電子商取引、情報セキュリティ、スマートグリッド、ナノテク、クラウドサービス、ビッグデータ、IT、ICT、IoT等々、年々内容が増加していて、通信インフラ整備の状況や国際情勢、市場動向なども書かれているよ。
フレア:じゃ、その本にICTとIoTのことが書いてあるんだね。
セフレ:そうだよ。
カブレ:で、その情報通信白書には何と書いてあるんだ?
セフレ:まずその前に、ICTとIoTの用語についての解説で、ICTとは「Information and Communication Technology」(情報通信技術)の略語で、IT(「Information Technology」(情報技術)の略語とほぼ同じ意味合い)なんだけど、意味合い的にはICTの方が「通信技術を介して情報技術を利用する活用する」ことに重点が置かれているんだよ。
サブレ:通信技術が含まれることで、インターネットとかモバイル的な利用や活用という意味合いが強いということだよね。
セフレ:そうだね。ICTは、通信を使ってデジタル化された情報をやり取りする技術だよね。そしてインターネットを活用して世界中の人と人とを繋ぐ技術だよね。
テブレ:なるほどな。じゃIoTは?
セフレ:IoTは「Internet of Things」(モノのインターネット)の略語で、あらゆるモノがインターネットと繋がる技術又はインターネットに繋がった状態のことを指してるよ。
チフレ:もう少し具体的に。
セフレ:それぞれの家庭にあるエアコンや冷蔵庫、照明、施錠といったモノをスマホからON・OFFなどの操作をしたり、その稼動状態をスマホで確認したりするような技術や状態のことだね。
サブレ:スマート家電とか言われてるモノがそれだよね。
セフレ:情報通信白書にはICTの活用例として、買い物支援やオンラインでの行政手続きなどが書いてあるよ。
チフレ:具体的には?
セフレ:買い物支援では、オンラインで購入したものをドローンや自動走行できる配達ロボットなどが自宅まで配達してくれるとかね。
カブレ:それ、以前(BTS92)で検討した内容と同じだな。
セフレ:また、行政手続きではインターネットを使って自宅から申請すれば、窓口まで行く必要がなくなり便利になると書いてあるよ。
サブレ:土日を含め24時間対応してくれたら凄く便利になるよね。
セフレ:他には、テレビ会議とモニターやセンサーを組み合わせることで遠くにいる医師の診察(遠隔医療)を受けることもできるようになるんだって。
テブレ:学校でも活用できるのか?
セフレ:学校では、授業にデジタル教材を使って多角的、立体的、再現性、連続性を確保したり、生徒の成績や活動のデータを蓄積・活用して一人ひとりに合った課題の提示や教育指導をしたりできるようになるし、学校が違う生徒同士や教師とリアルタイムで繋がる遠隔授業や遠隔交流なども可能になると書いてあるよ。
フレア:なるほどね。ICTとIoTを活用すると、新しいことができるようになって、新たな世界が広がる可能性があるんだね。
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