BTS(102)

フレア:これから台風が多くなる季節だよね。

カブレ:ここ数年は、台風の他にもゲリラ豪雨(線状降水帯)による大雨&河川氾濫の被害もたびたび出てるよな。

チフレ:自然災害だったら、もっと怖いのが地震と噴火じゃないの?日本には活動中の火山が多いし。

サブレ:みんなは、災害が起こって電気や水道とかのライフラインが止まった場合の準備してるの?

フレア:それ防災グッズ的なこと?

サブレ:それもあるけど、地域住民の全員が避難所に入れると思えないので、最低限自宅が崩壊していないのであれば2・3日は自宅で命繋げるように、例えば自家用発電機みたいなモノを準備するとか。

チフレ:そうだよね。現在の自宅はオール電化になってるから電気止まったら生きていけない。特に夏場はクーラーなかったらジ・エンドだよ。ペットたちも完全にアウト。

カブレ:そうだな。ペットがいる場合は一緒に避難所には行けないだろうな。

テブレ:それなら、太陽光発電と蓄電池で自宅で電気を作って貯めておけばいいぞ。数年前に家をリフォームして取り付けたぞ。自治体から補助金も出るぞ。

チフレ:でも、結構な費用がかかるんでしょ。

テブレ:最近の相場だと、太陽光発電と蓄電池のセットで200~300万円だよ。

チフレ:相場に100万円も差があるの?

テブレ:太陽光発電の発電容量と蓄電池の蓄電容量によって差が出る。毎日の電気の使用量、夏場・冬場のどちらを基準に考えるか、居住地域の日照時間や日照期間によって一日にどれくらいの発電が期待できるのかによって一日に必要な発電量が決まるし、災害時に最低限何日分の蓄電が必要なのかとか、地域によって日照時間や日照期間によって何日分の蓄電が必要なのか。

サブレ:日常生活の中で電気は結構使ってると思うよ。

テブレ:将来的に電気自動車用の充電も考えておく必要があるかもな。

フレア:補助金はいくらぐらい期待できるの?

テブレ:補助金には国の補助金と自治体の補助金の2種類があって、国が50万円程度、自治体の補助金は自治体によって差があるけど10~50万円の範囲で補助金が期待できるぞ。

セフレ:でも、国の補助金は要確認だよ。

チフレ:なんで?

セフレ:補助金制度自体が毎年の国の予算の関係で見直ししているので、2023年度になってから補助金制度が変更になってる可能性があるよ。また、補助金を交付できる条件や期限があるので太陽光発電と蓄電池の購入を検討する前に、それぞれの地域の補助金交付の条件を確認した方がいいよ。

チフレ:補助金が利用できたとしても、それでも、100~200万円くらい必要なんだよね。であれば、災害は必ず起こるわけではないので、お祭りの出店とかで使用する発電機を買うという方法もあるよね。

カブレ:発電機な。あれ、音が大きくてうるさいし、ガソリン燃やすから臭いも出るだろ。住宅街で一日中発電機を動かしてたら近所迷惑になりそうだな。

セフレ:いわゆるインバーター発電機だね。インバーター発電機もいろいろ種類があるよ。

カブレ:インバーター?どういう意味だ?

テブレ:インバーターとは周波数を整えて電力を安定させる装置のことで、インバーター装置が電力を制御することで安定した電気を供給することができる。そしてパソコンや電子レンジなどの精密機器にも安心して使用できるものだぞ。

セフレ:インバーター発電機の発電力は0.6~5.5kVA(キロ・ボルト・アンペア)の範囲の出力で、各種製造されているよ。

フレア:kVA(キロ・ボルト・アンペア)って何?どういう単位なの?

セフレ:ちょっと理解しにくいと思うけど説明するね。

フレア:よろしく。

セフレ:一般的に電気によって明るくする、お湯を沸かす、電子レンジで温める、掃除機で掃除をする際に必要となる電力量をW(ワット)というのは知ってるよね。

サブレ:うん。電球とかに何Wと書いてあるよね。電子レンジの出力つまみにも書いてあるよね。

セフレ:実はWもVAも、どちらも電力を表す単位なんだよ。

サブレ:ということは、どちらもV(ボルト:電圧)×A(アンペア:電流)の計算式で算出できるということだよね。

セフレ:そのとおり。

フレア:じゃ、何が違うの。同じ計算式の結果を、わざわざ単位を変えて表現する必要がないじゃない。

テブレ:それは、使用する電化製品のうちモーターを含むか含まないかで大きな違いが出るんだぞ。それを理解していないと、準備する発電機の出力(kVA)を間違えてしまい結果、家電製品が動かなくなるぞ。

セフレ:テブレの言うとおりで、電球や電気コンロはモーターを使用しないから消費電力=必要な電力でWもVAも同じ。だけど、電子レンジや掃除機、ドライヤーなどは大きさ(サイズ)の差はあるけどモーターを備えていて、必要な電力となるVA(ボルト・アンペア)の一部が内蔵されているモーターを動かすために使用されているんだよ。

フレア:ということは、モーター内臓の家電製品、例えば電子レンジの場合は700Wで温めようとすると必要な電力VAは「700W+内臓モーターを動かすための電力W」ということになるのかな?

セフレ:そのとおりです。だから、必要な電化製品の全ての消費電力を足し算した電力Wよりも大きい値の発電機の電力VAを選ばないといけないということだよ。

チフレ:どれぐらいの余裕をもって選べばいいの?

セフレ:ざっくり言って、全ての家電製品を動かすのに必要なWが1,600Wの場合、これを0.8で割った値が発電機として必要な電力VAになるよ。

チフレ:ということは、1,600W÷0.8=2,000VAだね。

セフレ:そう。購入する発電機は2,000VA=2kVA以上の出力のモノを選べばいいよ。

フレア:発電機を動かす燃料は何があるの?

テブレ:主にガソリンとガスだな。

セフレ:ガソリンの発電機の場合は、長時間連続して稼働させるためには便利で燃料代も安いのだけど、排気ガスの関係上野外で使用するモノ。また、ガソリンは危険物であるため購入や保管に注意が必要になる。一方、ガスの発電機は、いわゆるカセット・コンロで使用するカセット・ガスで発電できるため購入や保管が便利で、排気ガスがクリーンなため室内での使用も可能。ただし長時間使用する際は適度な換気が必要であり、ガソリンよりも割高であるんだよ。

サブレ:それぞれお値段の相場は?

セフレ:ガソリンの発電機の相場は、5万円(1.6kVA)~20万円(3.2kVA)だね。ガスの発電機の相場は、だいたい10万円~15万円くらいで、出力は0.9kVAが一般的(1.2kVAのものもある。)だよね。

チフレ:ガスはどれくらい長持ちするの?

セフレ:だいたい、カセット・ガス2本で1~1.5時間の連続使用だね。5kgのガス・ボンベに直接繋げるタイプだと10時間連続使用できるみたいだよ。

テブレ:家庭用で持ち運びを考えると、軽量なモノやタイヤ付きのモノがいいんだろうな。

カブレ:ガスは何を使ってるんだ?

セフレ:一般的に販売しているLPG(プロパンガス)だよ。

チフレ:ちなみに災害時に使いそうな家電製品の標準的な消費電力Wはどれくらいなの?

セフレ:標準的に、スマホ充電が20W、扇風機が50W、パソコンが200W、テレビが300W、冷蔵庫が300W、ドライヤーが1500W、電子レンジが1500W、エアコンだと2500Wかな。

カブレ:結構、消費するんだな。

サブレ:そもそも、三芳町がある二市一町(ふじみ野市、富士見市、三芳町)一帯は災害が起こりやすい地域なの?

セフレ:次回は、二市一町の災害発生の可能性について確認してみよう。


(BTS103に続く)

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