BTS(120)

(BTS119からの続き)


セフレ:当せん金付証票法という法律の説明からだね。

フレア:税金が免除になることの説明だよ。

セフレ:当せん金付証票法の第13条には「当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない。」と書いてあるからなんだよ。

サブレ:じゃ、年度末の確定申告も必要ないの?

セフレ:当せん金は税金の対象にならないので、所得税や住民税もかからず確定申告も必要ないよ。

チフレ:一時所得にも当たらないの?

フレア:ん?一時所得って何?

チフレ:懸賞金、埋蔵金、万馬券なんかが一時所得に当たるから、宝くじの当せん金も一時所得だと思うけど。

セフレ:一時所得の定義は、労働で生じた所得や資産の譲渡などで得た所得以外の一時的な所得のことを指すから、この定義だと宝くじの当せん金も含まれることになるよね。

チフレ:やっぱり、そうでしょ。

セフレ:所得税法では、宝くじの当せん金も一時所得の範囲に入るけど、最初に言った当せん金付証票法の第13条に「所得税を課さない。」と書いてあるから対象外になるんだよ。

カブレ:他にもそういう一時所得の対象外があるのか?

セフレ:サッカーくじの払戻金もそうだよ。

フレア:それは何の法律に書いてあるの?

セフレ:スポーツ振興投票の実施等に関する法律の第16条に「払戻金については、所得税を課さない。」と書いてあるよ。

テブレ:逆に言うと、懸賞金、埋蔵金、万馬券など一時所得に当たるものは税金を払うということなのか?

セフレ:そうだよ。年間の一時所得額が一定の金額以上だと所得税がかかるよ。

フレア:一定金額っていくらなの?

セフレ:詳しい計算式は省略するけど、1年間の一時所得の合計が90万円以下であれば税金がかからないので、確定申告しなくていいよ。

テブレ:であれば、パチンコで年間90万円以上稼がなければいいんだな。

サブレ:パチンコも税金の対象になるの?

セフレ:連チャンで儲かった場合の儲けが利益になり、一時所得になるからね。

フレア:そしたら、税金が全くかからない宝くじは良心的だよね。

セフレ:フレア、実はそれ騙されてるよ。

フレア:何故?

セフレ:実は、宝くじを購入するとその一部が自治体に納められる仕組みになっているんだよ。

カブレ:そうなのか?

セフレ:ある宝くじの総売上のうち、46.2%が当選金、37.5%が収益金、14.9%が諸経費、残りの1.4%が社会貢献広報費だよ。

サブレ:諸経費の中身は?

セフレ:印刷費や販売のための手数料にあたるよ。

チフレ:社会貢献広報費って何か世の中のための宣伝をしてるの?

セフレ:聞き慣れない言葉だけど、宝くじが社会貢献を目的として地域文化の振興やコミュニティー活動を支援するための資金として使ってるよ。

フレア:収益金が自治体に納めるお金なんだね。

セフレ:そう。そもそも宝くじの販売は、法律により全国の都道府県と20の指定都市のみが販売できる仕組みなんだよ。

フレア:47都道府県+20指定都市に対して収益金を還元してるということだね。

セフレ:そう。そして受け取った自治体では、防災対策や高齢化対策、少子化対策、公園整備などに使用しているよ。

サブレ:宝くじでの収益金が自治体の公共整備に使われているから、収益金が税金的に扱われ、宝くじを購入した時点で税金を納めているようにみえるんだね。

セフレ:うん。サブレ、そういうことだよ。

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