BTS(137)

(BTS136の続き)


セフレ:未成年後見人は、民法の第838条で規定されているよ。

フレア:成年後見制度は、どういう制度なの?

セフレ:成人者が認知症や精神障害、知的障害などのさまざまな理由により判断能力が低下して、法律行為が不可能又は困難になってしまった場合に、その人の代わりに法律行為を行う人を指名することができる制度だよ。

チフレ:法律行為って具体的には何を代わりにしてもらうの?

セフレ:成年後見人は、本人に代わって、本人の財産の適切な管理、契約の締結、預貯金の管理等など、成年被後見人の財産上の利益を保護するんだよ。

サブレ:そうだよね。大人になってからもお世話してもらう必要がある場合もあるよね。

フレア:この話題でみんなが当たり前のように使ってるけど、そもそも後見(こうけん)って何なの?

セフレ:後見とは一般的に、まだ成人していない人の後ろだてとなって補佐することだよ。

フレア:そう言うことなんだね。じゃ、最後に遺言執行者の解説を。

セフレ:遺言執行者とは、遺言の内容を実現させる人のことだよ。

カブレ:それも民法に書いてあるのか?

セフレ:第1012条に遺言執行者の権利と義務が書いてある。

テブレ:民法凄いな。何でも決められていて、民法さまさまだな。

サブレ:具体的にはどんな事をするの?

セフレ:遺言者が亡くなった場合に、まずは遺言執行者になったこと、遺言執行者としてこれからやることを相続人全員に対して連絡することから始めるんだよ。

フレア:相続人全員って、家族や親戚が多かったら大変だよね。

セフレ:そうとも言えないよ。実際に遺産を受け取る人だけに通知すればいいから。

チフレ:あれ? 相続できる範囲と順番も法律で決まっていたと思うけど。

セフレ:それは法定相続人のことだよ。

テブレ:何か違うのか?

セフレ:言葉の使い分けがあって、法定相続人は民法で決められた相続できる範囲と優先順位に従って相続できる可能性のある人のことだよ。

テブレ:と言うことは、法定相続人が必ず遺産をもらえるという訳ではないんだな。

セフレ:そう。例えば、法定相続人のうち遺産相続を拒否又は辞退した場合には、相続人には当たらないよ。

チフレ:相続人は実際に遺産を受け取った人だから、例えば遺言状で家族とか親戚ではない人が指定されていた場合、法定相続人は相続できない、イコール相続人ではないということだよね。

セフレ:うん。そういうこと。

サブレ:遺言執行者は、他に何をやるの?

セフレ:遺言執行者は、遺言の内容を実現するために、相続財産の管理や必要な手続きを全て実施する権限があるよ。

カブレ:もうちょっと具体的に。

セフレ:例をあげると、預貯金の払い戻しや相続人への分配、株式や自動車の名義を相続人に変更する、保険金の受取人を相続人に変更する、土地や家の名義を相続人に変更して不動産登記簿を申請するとか。あと、遺言状に書いてある財産の寄付や遺贈の手続きなんかだよ。

フレア:いろいろ興味が湧くし教えてもらえるのは良いことなんだけど、そろそろ本題である終活とかエンディングノートとかに戻ろうよ。

セフレ:次回はエンディングノートのお話で。


(BTS138に続く)

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